選び方・調理法
選び方
粒が細かく揃っており、黒緑色の深い色合いで光沢があるもの。ハリがあり、潰れていないものが良品とされる。
下処理
一般に流通している瓶詰めや真空パックなどの加工品は、収穫後に乾燥・煮沸・脱穀・洗浄といった複雑な工程を経て加熱済みのため、そのまま使用できる。独特のプチプチとした食感を活かすため、加熱しすぎず調理の最後に加えるのがコツである。
保存方法
未開封の加工品は常温保存可能なものが多いが、開封後は酸化や乾燥を防ぐため密閉容器に移し、必ず冷蔵庫で保存する。水分が多いため傷みやすく、開封後は数日以内に使い切るのが望ましい。
時期・特徴
国内分布
秋田県大館市(旧比内町)が主産地。特有の加工技術が必要なため、ほぼ同地域に生産が限定されている。
時期
収穫・加工時期は10月下旬〜3月頃。加工品は年間を通じて流通している。
栄養
サポニン、食物繊維、カリウム、リン、マグネシウムなどのミネラル、ビタミンE、ビタミンKを含む。脂質やタンパク質も含まれるが、水分が多いため100gあたりのカロリーは90kcal程度と、他の種実類に比べれば低めである。
特徴
アカザ科(ヒユ科)の一年草、ホウキギ(ホウキ草)の成熟した種子。直径1〜2mmの極小粒で、無味無臭に近いが、噛むと弾けるような「プチプチ」とした独特の食感を持つ。その見た目と食感から「畑のキャビア」と称される。
品種・由来
- 品種名:ホウキギ(食用品種)
- 分類:ヒユ科(旧アカザ科)バッシア属(旧ホウキギ属)
- 学名:Bassia scoparia (L.) A.J.Scott
由来
「唐(とう)」から伝来した「ぶりこ(ハタハタの卵)」のように見えることから、「とうぶりこ」が転訛して「トンブリ」になったという説が有力。
伝来
中国から薬用・観賞用として古くから渡来したとされる。ホウキギ自体は箒(ほうき)の材料として日本全国で栽培されていた。
歴史背景
中国では古来、種子を「地膚子(じふし)」という生薬として利尿、強壮などに用いていた。食用としての定着は、江戸時代の飢饉の際に秋田県比内地方で救荒食物として加工法が確立されたのが始まりとされる。
備考
味に主張がないため、山芋の叩き、納豆、大根おろし、和え物など、他の食材と組み合わせて食感のアクセントとして楽しむのが一般的。精進料理や懐石料理の彩りとしても重宝される。

