選び方・調理法
選び方
鮮度の確認: 湿気を含んでいたり油脂が酸化したりすると食味を損なうため、真空パックや缶詰など密閉性の高い包装のものを選ぶ。
外観: むき身の場合は、表面に油浮きがなく、色が均一で傷や割れが少ないもの、虫食い跡がないものが良品。
用途の区別: 製菓や料理用には「生(ホール/ピース)」、そのまま食べる場合は「ロースト(加塩/無塩)」など、用途に合わせて選択する。
下処理
加熱調理: 一般に「生」として市販されているものも、加工工程で蒸気加熱されているが、食用には再加熱が必要。フライパンで乾煎りするか、低温の油でじっくり揚げると、特有の甘みと香ばしさが引き立つ。
浸水: ヴィーガン料理などでクリーム状にして使用する場合は、数時間水に浸して柔らかくしてから攪拌する。
保存方法
密閉冷暗所保存: 高温多湿や直射日光は酸化の原因となるため、密閉容器に入れ冷蔵庫で保存する。
長期保存: 3カ月以上の長期保存を要する場合は、酸化を抑えるため冷凍庫での保存が望ましい。
時期・特徴
国内分布
国内での商業栽培は行われていない。主な輸入先はベトナム、インド、コートジボワールなどの西アフリカ諸国。特にベトナムとインドは世界的な加工・輸出拠点となっている。
時期
収穫期: 主産地の北半球(インド、ベトナム等)では2月〜5月頃、南半球(ブラジル等)では秋から冬にかけて収穫される。
流通: 加工品として通年安定して流通している。
栄養
脂質含有量が高く、その約6割が酸化に強い一価不飽和脂肪酸のオレイン酸である。また、タンパク質、ビタミンB1、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルを豊富に含む。他のナッツ類と比較して炭水化物(デンプン)が多いのも特徴。
特徴
ウルシ科の常緑高木。果実の構造が非常に独特で、肥大した花托(カシューアップル)の先端に、勾玉状の堅い殻に包まった種子(ナッツ)が付く。
カシューアップル: 多汁で甘酸っぱく、ブラジル等の原産地では生食やジュース、酒の原料とされる。
食感・風味: 仁(ナッツ)は勾玉状で、柔らかくソフトな歯ざわり。特有の甘みと芳醇な香りがある。
注意: 殻には「カードール」という皮膚炎を引き起こす成分が含まれるため、食用となる仁は厳重な加工工程を経て取り出される。
品種・由来
品種
- 品種名:
カシュー(Cashew): 商業的に単一の種類として扱われることが多いが、サイズ(240、320などのカウント数)や形状(ホール、スプリット、ピース)によって等級分けされる。
- 分類:ウルシ科カシューナットノキ属(アナカルディウム属)
- 学名:Anacardium occidentale L.
由来
ポルトガル語の「Caju(カジュ)」に由来する。さらに遡ると、ブラジルの先住民トゥピ族の言葉で「種ができる果実」を意味する「acajú」が語源とされる。
伝来
日本への伝来時期は明確ではないが、明治時代以降に紹介され、戦後の輸入自由化とともに広く普及した。中国では「腰果(ヤオグオ)」と呼ばれ、精進料理や広東料理の食材として定着している。
歴史背景
ブラジル北東部が原産。16世紀にポルトガル人によってインドや東アフリカへ伝えられた。当初は海岸線の土壌流出を防ぐための植林が主目的であったが、後に食用としての価値が認められ、地中海沿岸やアジアの熱帯地域へと栽培が広がった。
備考
アレルギー: ウルシ科の植物であるため、ピスタチオやマンゴーにアレルギーがある場合は交差反応に注意が必要。
調理のポイント: 中華料理(鶏肉のカシューナッツ炒め等)では、最後に素早く合わせることで食感を損なわず仕上げることができる。

