選び方・調理法
選び方
全体が鮮やかな緑色で、サヤのヒダ(翼)の端までピンと張りがあるものを選ぶ。鮮度が落ちるとヒダの縁から黒ずんだり、全体にしなびてきたりするため注意が必要である。
下処理
サヤごと調理する。炒め物や天ぷらの場合は生のままでも使用できるが、和え物やサラダにする際は、塩を加えた熱湯で1〜2分ほど下ゆでする。独特の断面を活かすため、ゆでてから好みの大きさに切り分けるのが一般的である。
保存方法
熱帯原産のため低温に弱く、冷蔵庫の冷えすぎる場所に入れると低温障害で黒変することがある。乾燥を防ぐためポリ袋に入れ、野菜室で保存するのが望ましい(目安3〜4日)。長期保存する場合は、硬めにゆでてから冷凍保存する。
時期・特徴
国内分布
沖縄県や小笠原諸島を中心に栽培されている。近年は家庭菜園や直売所向けとして、九州や本州の暖地でも夏場の野菜として栽培が広がっている。
時期
収穫期は7月〜11月頃。短日植物であるため、日が短くなる9月〜10月に出荷の最盛期を迎える。
栄養
可食部100gあたりのタンパク質含有量が他のサヤ用マメ類に比べて多く、ビタミンC、ビタミンK、葉酸、カリウム、食物繊維などをバランスよく含む。また、抗酸化作用のあるβ-カロテンも豊富である。
特徴
サヤの断面が正方形に近く、四隅にフリルのような翼(ひだ)がついている独特の形状が特徴。味は淡白だが、ほのかにアスパラガスに似た風味と、シャキシャキとした軽快な歯応えがある。
品種・由来
品種
- 品種名:ウリズン(沖縄県での代表的な育成系統)、わかば
- 分類:マメ科シカクマメ属
- 学名:Psophocarpus tetragonolobus (L.) DC.
由来
和名はサヤの断面が四角形であることに由来する。英名の「Winged bean」は、サヤの四隅にある突出した部分が翼のように見えることから名付けられた。
伝来
日本へは1960年代に東南アジアやアメリカから導入された。1970年代以降、国際農林水産業研究センター(JIRCAS)などの主導により、沖縄県での栽培普及が進んだ。
歴史背景
原産地はマダガスカルから東南アジア付近と推定されている。熱帯アジアでは古くから重要な作物として親しまれており、サヤだけでなく、タンパク質を豊富に含む塊根(芋)、葉、花、完熟した種子のすべてが食用として利用されている。
備考
沖縄県では、初夏の爽やかな季節を指す言葉「うりずん」にちなんで「ウリズン豆」とも呼ばれる。完熟した種子は、大豆と同様に加工して利用することも可能である。

