アラゲキクラゲ

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選び方・調理法

選び方

生のものは肉厚で弾力があり、色が濃く、表面に艶があるものが良品。裏側の白い微毛が密集し、しっかりしているものを選ぶ。水っぽく崩れているものや、異臭がするものは避ける。乾燥品は、色が黒々としていて厚みがあり、割れが少ないものが上質とされる。

下処理

生キクラゲは石づき(付け根の硬い部分)を切り落とす。野生種や栽培環境により雑菌の懸念があるため、沸騰した湯で30秒〜1分ほど湯通ししてから調理すると安全である。乾燥品は、水またはぬるま湯に浸して30分〜1時間ほどかけて戻す(急ぐ場合は砂糖を少量加えたぬるま湯が有効)。戻し後は石づきを除去し、よく洗ってから使用する。

保存方法

生のものは水気を拭き取り、キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。保存目安は1週間程度。使いきれない場合は、湯通ししてから小分けにして冷凍保存が可能(約1ヶ月)。乾燥品は吸湿を防ぐため密閉容器に入れ、直射日光を避けて常温で保存する。

時期・特徴

国内分布

主な産地は熊本県、茨城県、鹿児島県、鳥取県など。現在、日本国内で「キクラゲ」として流通している生食用の多くはこのアラゲキクラゲである。

時期

菌床栽培により通年流通している。自然栽培や野外発生の旬は梅雨時期から秋(6月〜10月頃)にかけてである。

栄養

キノコ類の中でもトップクラスのビタミンD含有量を誇り、カルシウムの吸収を助ける。また、不溶性食物繊維が極めて豊富で整腸作用があるほか、鉄分やカリウムなどのミネラルも多く含む。

特徴

キクラゲ科キクラゲ属のキノコ。標準和名の「キクラゲ(Auricularia auricula-judae)」に比べ、本種は裏面に白く短い毛が密生しているのが最大の特徴。肉厚で加熱しても損なわれない強いコリコリとした食感があり、無味無臭に近いため、味の濃い炒め物やスープの具材として非常に相性が良い。

品種・由来

  • 品種名:アラゲキクラゲ(荒毛木耳)、白アラゲキクラゲ(突然変異種を固定した白い品種)
  • 分類:キクラゲ目キクラゲ科キクラゲ属
  • 学名:Auricularia nigricans(旧学名:Auricularia polytricha)

由来

「キクラゲ」の名は、木に生えるクラゲのような食感のキノコであることに由来する。本種は裏側に微毛が密生してざらついているため「アラゲ(荒毛)」と冠される。

伝来

日本、中国、台湾を含む東アジアから東南アジアにかけて広く自生する。古くから食用とされてきたが、日本で生の状態で広く流通し始めたのは、菌床栽培技術が確立・普及した近年のことである。

歴史背景

中国では古くから「毛木耳」と呼ばれ、不老長寿の薬膳食材として重宝されてきた歴史がある。精進料理や中華料理の定番食材であり、日本においても江戸時代の料理書にその名が見られるが、当時は野生のキクラゲや輸入された乾燥品が主体であった。

備考

乾燥品は水で戻すと重量比で約7〜10倍に膨らむため、戻し過ぎに注意が必要。近年は、美白効果を謳った「白いアラゲキクラゲ」も希少品種として市場に出回っている。

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