選び方・調理法
選び方
生もずくは、色が黒褐色でツヤがあり、磯の香りが強く、ぬめりがしっかりしているものを選ぶ。鮮度の良いものは指でつまんでも弾力があり、潰れない。塩蔵品は、異物の混入がなく、藻体がしっかりとした太さを保っているものが良品とされる。
下処理
生もずくはザルに入れ、冷水でさっと洗って汚れを落とす。塩蔵品はたっぷりの水に浸して塩抜きをする(10〜20分程度が目安だが、抜きすぎると風味が落ちるため注意)。乾燥品は水で戻した後、水気をよく切って使用する。
保存方法
生もずくは傷みが早いため、冷蔵保存し2〜3日以内に使い切る。塩蔵品は冷蔵庫で数ヶ月の保存が可能。小分けにして冷凍保存もでき、使用時は冷蔵庫で自然解凍する。一度解凍したものの再冷凍は食感を損なうため避ける。
時期・特徴
国内分布
オキナワモズク(太もずく):沖縄県、鹿児島県(奄美群島)が主産地。
イトモズク(細もずく):本州(日本海側、能登半島など)、九州沿岸。
時期
オキナワモズクの収穫最盛期は4月〜6月。イトモズクは春先(3月〜5月頃)が旬とされる。
栄養
低カロリーで、水溶性食物繊維であるフコイダンやアルギン酸を豊富に含む。その他、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、ビタミンKなども含まれており、特にぬめり成分の健康機能性が注目されている。
特徴
他の藻類に付着して育つことから「藻付く(もずく)」の名がある。一般に流通する「太もずく」はナガマツモ科のオキナワモズクで、歯ごたえが強く食べ応えがある。「細もずく(糸もずく)」はモズク科のモズクで、非常に細くツルリとした喉越しが特徴。生食(もずく酢)のほか、天ぷら、吸い物、雑炊など幅広い料理に用いられる。
品種・由来
- 品種名:モズク(イトモズク)、オキナワモズク(フトモズク)、イシモズク、クロモ
- 分類:モズク科モズク属、ナガマツモ科オキナワモズク属など
- 学名:Nemacystus decipiens(モズク)、Cladosiphon okamuranus(オキナワモズク)
由来
ホンダワラなどの他の藻類に付着して生育する性質から「藻付く(もずく)」と呼ばれるようになったとされる。漢字の「水雲」や「海蘊」は、海中で雲のように漂う様子や、糸状の藻が絡み合う姿に由来する。
伝来
日本近海に広く自生しており、古くから食用とされてきた在来の海藻である。1970年代以降、沖縄県を中心に養殖技術が確立され、安定して供給されるようになった。
歴史背景
平安時代の『倭名類聚鈔』(934年)に「水雲」として記載がある。古くから産地では食用とされていたが、養殖技術の発展と冷蔵・流通網の整備により、昭和後期から全国的な食材として普及した。
備考
地方により「もぞく」「もぞこ」「すのり」などの呼称がある。沖縄県ではオキナワモズクを「スヌイ」と呼ぶ。

