選び方・調理法
選び方
乾物は乾燥の度合いが良く、色が均一で黒々としているものを選ぶ。また、磯の香りが強く、砕けていないものが良品。
下処理
たっぷりの水に30分ほど浸して戻してから調理に用いる。戻すと5〜6倍に膨らむため、水の量に注意する。煮物に用いるのが一般的だが、下茹でしてサラダや和え物に用いることもある。
保存方法
湿気を嫌うため、開封後は密閉容器に入れ、直射日光を避けた冷暗所で保存する。長期間保存する場合は、戻した後に水気を切って小分けにし、冷凍保存することも可能。
時期・特徴
国内分布
太平洋岸の中部以南(千葉県以南)、瀬戸内海、九州沿岸。
時期
7~9月(三重県など)。主な漁期は夏場だが、一般的には加工された乾物が年間を通して流通している。
栄養
食物繊維(アルギン酸やフコイダン)を豊富に含み、カルシウム、鉄、マグネシウムなどのミネラル、β-カロテン、ヨウ素(ヨード)も含まれている。
特徴
採取したばかりのアラメは非常に硬く強い渋みがあるため、長時間蒸して渋抜きをした後、乾燥・裁断加工を経て流通するのが一般的。細切りにされたものは刻み昆布に似た形状で、しっかりとした歯ごたえがある。幅広にカットされたものは、煮ると比較的柔らかくなり味が染み込みやすい。出汁(だし)用ではなく、具材として食感を楽しむ食材である。
品種・由来
- 品種名:アラメ(広義には近縁種を含む)
- 分類:コンブ科アラメ属
- 学名:Eisenia bicyclis
由来
ワカメなど他の海藻と比較して葉の表面に粗い網目状のシワがあることから、「荒目(あらめ)」の名がついたとされる。
伝来
日本固有種ではないが、古来より日本近海に自生しており、万葉集などの古歌にもその名が登場する。
歴史背景
三重県の伊勢志摩地方では古くから食されており、伊勢神宮の神饌(供え物)としても献上されてきた歴史を持つ。海女漁が盛んな地域では、重要な水産資源として重宝されてきた。
備考
近縁種のカジメ(Ecklonia cava)やクロメ(Ecklonia kurome)と混同されることが多い。山口県や北九州地方では、クロメやカジメを茹でて棒状に巻いた加工品が「かじめ」として流通しており、刻んで練ることで強い粘りが出るのが特徴。これらは厳密にはアラメ属とは別属(カジメ属)であるが、地域によってはアラメの名で流通する場合がある。

