げっぺい(月餅)

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選び方・調理法

選び方

表面の焼き色が均一な黄金色で、刻印された文様が鮮明に出ているものを選ぶ。生地に艶があり、油の酸化した臭いがしないものが良品。表面にひび割れが目立つものや、持った際に極端に軽いものは、中身の乾燥が進んでいる可能性があるため避ける。

下処理

一般的にはそのまま供する。非常に濃厚で食べ応えがあるため、4〜8等分のくし形に切り分けると食べやすくなる。オーブントースターで数十秒軽く温めると、皮の香ばしさと木の実の風味が引き立ち、焼きたてに近い味わいが楽しめる。

保存方法

糖分と油分が多く水分が少なめであるため、和菓子の中では比較的保存性が高い。乾燥と酸化を防ぐため、1個ずつラップで包むか密閉袋に入れ、直射日光を避けた涼しい場所で保存する。夏場は冷蔵保存が望ましいが、生地が硬くなることがあるため、食べる前に常温に戻すとよい。

時期・特徴

国内分布

全国。特に横浜、神戸、長崎などの中華街を中心に、中華菓子店、デパート、スーパーなどで広く販売されている。

時期

通年。ただし、中国の旧暦8月15日の「中秋節(中秋の名月)」に合わせて、8月から9月頃に最も多くの種類が出回る。

栄養

炭水化物が主成分だが、油脂を多く使用するため脂質も高く、高エネルギーな菓子である。具材に木の実や種実類(クルミ、松の実、ゴマ等)を多く含むものは、ビタミンE、マグネシウム、銅、鉄、食物繊維などが豊富に含まれる。

特徴

小麦粉に砂糖、卵黄、油脂などを練り合わせた生地で、多様な餡や具材を包み、木製の型に押し当てて文様を成形し、オーブンで焼き上げた中国の伝統菓子。

大きく分けて、皮と餡がしっとり柔らかい「広東式」と、皮がパイ状に層を成す「蘇州式」などがある。広東式では、小豆餡のほか蓮の実の餡(蓮蓉餡)や、月の満ち欠けに見立てたアヒルの卵の塩漬け(鹹蛋:シエンタン)を入れたものが代表的。北方系ではクルミやナツメを用いた、より水分の少ないタイプが主流とされる。

品種・由来

  • 品種名:広東式月餅、蘇州式月餅、和風月餅(新宿中村屋式など)
  • 分類:菓子類(中華菓子)
  • 学名:―

由来

中国では古くから中秋の名月に、円形を「団欒(家族の円満)」の象徴として、月を愛でながら月餅を供え、家族で分け合って食べる習慣がある。

伝来

1927年(昭和2年)、新宿中村屋の創業者・相馬愛蔵が、北京旅行で出会った中国の月餅を日本人好みの味わい(油分や塩気を控えめにする等)に改良して販売したのが、日本における普及の始まりとされる。

歴史背景

月餅が中秋節の行事食として定着したのは、13〜14世紀の元代末期、漢民族がモンゴル人の支配に抵抗し、蜂起の合図を記した紙片を月餅の中に隠して配ったという伝説に由来する説がある。それ以前の唐代や宋代にも月を象った菓子の記録はあるが、現在の形に近い贈答習慣が確立されたのは明代以降とされる。

備考

中国本土や香港では、伝統的なスタイルのほか、最近では「氷皮月餅(焼かずに冷やして食べるタイプ)」や、ハーゲンダッツなどが手がけるアイスクリーム月餅など、現代風にアレンジされた製品も人気を博している。

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