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みりん(味醂)

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選び方・調理法

選び方

ラベルを確認し、「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料(みりんタイプ)」の違いを理解して用途に合わせる。煮物や照り焼きなど、熟成したコクと素材の消臭効果を求める場合は、伝統的な製法で造られた「本みりん」を選ぶ。液体の色が澄んでおり、オリ(沈殿物)がないものが良質とされる。

下処理

アルコール分(約14%)を飛ばして甘みとコクを凝縮させるため、加熱調理の最初に加えるか、あらかじめ沸騰させてアルコール分を除去する「煮きり」を行う。和え物やデザートのシロップとして使用する際は、この煮きりみりんが多用される。

保存方法

本みりんはアルコールを含んでいるため、直射日光を避け、冷暗所で常温保存する。冷蔵庫に入れると糖分が結晶化して白く固まることがあるため、開栓後も常温保存が望ましい。一方、アルコール分がほとんどない「みりん風調味料」は、開栓後必ず冷蔵庫で保存する。

時期・特徴

国内分布

千葉県(流山、野田)、兵庫県(伊丹、灘)、愛知県(三河)、岡山県、広島県など、古くからの醸造の町を中心に全国で生産されている。

時期

通年。

栄養

主成分は糖類(ブドウ糖、麦芽糖、オリゴ糖など)とアルコール。米由来のアミノ酸(グルタミン酸、アスパラギン酸など)や有機酸(乳酸、クエン酸など)を豊富に含む。これらが複合的に作用し、料理に深いコクと「テリ・ツヤ」を与える。

特徴

蒸したもち米と米麹を焼酎(または醸造アルコール)に仕込み、40〜60日かけて糖化・熟成させた含糖液種。麹菌の酵素がもち米のデンプンやタンパク質を分解し、多糖類やアミノ酸を生成する。煮崩れ防止、生臭みの消去、味が浸透しやすくなる等の調理効果がある。

品種・由来

  • 品種名:本みりん(酒類)
  • 分類:調味料(混成酒類)
  • 学名:—

由来

1593年の『駒井日記』に「味醂酎」との記載があるのが文献上の初出とされる。名称の由来は「蜜(ミイリン)」が転じたとする説などがある。

伝来

諸説ある。中国から「密淋(ミイリン)」という甘い酒が戦国時代に伝わったとする「大陸渡来説」と、日本古来の「練酒」や「白酒」に腐敗防止として焼酎が加えられて変化したとする「日本発生説」の二説が有力である。

歴史背景

戦国時代から江戸時代初期にかけては、甘口の「高級飲用酒」として女性や酒に弱い層に親しまれた。江戸時代中期から後期にかけて、蕎麦のつゆや蒲焼のタレなどの調味料として利用されるようになり、日本料理の発展と共に不可欠な存在となった。関西では本みりんに焼酎を加えたものを「本直し」や「柳蔭(やなぎかげ)」と呼び、夏の冷やし飲料として愛飲された。

備考

みりん風調味料: アルコール分1%未満。水あめやグルタミン酸などを調合したもの。

発酵調味料(加塩みりん): アルコール分はあるが、塩分(約2%以上)を加えて飲用不可にしたもの。酒税がかからないため安価。

みりん粕: 搾りかすは「守口漬」や「奈良漬」の漬床、またはそのまま菓子材料として利用される。

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