選び方・調理法
選び方
肉のきめが細かく、断面が鮮やかな淡紅色で、周囲の脂肪が濁りのない白色のものを選ぶ。表面にぬめりやドリップ(肉汁)が出ておらず、適度な弾力とツヤがあるものが良品である。
下処理
そのまま、あるいは好みの厚さにスライスして食す。加熱調理する場合は、火を通しすぎると肉質が硬くなり風味が損なわれるため、さっと炙る程度に留めるのが望ましい。
保存方法
冷蔵庫(10℃以下、できればチルド室)で保存する。開封後は空気に触れると酸化しやすく、雑菌が付着しやすいため、ラップで密着包装し、数日以内に使い切る。塊(ブロック)の場合は、切り口を清潔に保つことが重要である。
時期・特徴
国内分布
全国的に流通。日本のハム市場において最も生産量・消費量が多い、日本を代表する食肉加工品である。
時期
通年。
栄養
タンパク質と脂質を豊富に含み、豚ロース肉由来のビタミンB1(疲労回復を助ける)が比較的多い。加工の過程で酸化防止剤(ビタミンC等)や発色剤が添加されるのが一般的である。
特徴
豚ロース肉を整形し、塩漬(えんせき)した後にケーシングに詰め、燻煙・蒸煮(または湯煮)して仕上げた加熱ハム。肉質が非常に柔らかく、きめが細かな赤身と脂肪の旨みのバランスが良いため、日本人の嗜好に合い広く普及した。
品種・由来
- 品種名:ロースハム、ロインロール(英)、ロールハム(独)
- 分類:加熱食肉製品(ハム類)
- 学名:―
由来
「ハム(Ham)」は本来、豚のもも肉を指すが、日本では部位に関わらず同様の製法を用いたものをハムと呼ぶ。本品は豚の「ロース肉」を使用することからその名がある。
伝来
1872年(明治5年)に長崎で片岡伊右衛門が技術を習得したのが始まりとされる。大正時代、ローマイヤ社の創設者アウグスト・ローマイヤが、当時日本では不人気だった豚ロース肉を活用するために、ドイツのロールハムの技術を応用して考案したのが現在の日本式ロースハムの原型とされる。
歴史背景
本来、欧米でのハムは「もも肉(ボンレスハムや骨付きハム)」が主流だが、日本では大正期以降の工夫によりロースハムが独自の発展を遂げた。現在、国内のハム生産量の約6割以上をロースハムが占めており、贈答用や家庭用として不動の地位を築いている。
備考
JAS規格では、豚のロース肉を用いたものを「ロースハム」と定義している。
主な料理例:
サンドイッチ、ハムエッグ、サラダ、冷やし中華、オードブル、ハムカツなど。

