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絹ごし豆腐(きぬごしどうふ)

Contents

選び方・調理法

選び方

パック入りのものは、製造日が新しく、中の水(保存水)が濁っていないものを選ぶ。表面が滑らかで崩れておらず、パックの角まで豆腐が詰まっているものが新鮮である。大豆の産地や濃度が表示されている場合は、それらを目安に好みの風味を選ぶとよい。

下処理

特に必要ないが、冷奴などで食べる際は軽く水洗いして表面を清潔にする。サラダや和え物、揚げ出し豆腐にする場合は、キッチンペーパー等で包み、15〜30分程度置いて軽く水切りをすると、味が薄まらず形も崩れにくくなる。

保存方法

パック開封後に残った分は、清潔な密閉容器に移し、豆腐が完全に浸かるまで水道水を注いで冷蔵庫で保管する。水は毎日取り替えるのが望ましい。傷みやすいため、開封後は2日以内を目安に早めに使い切る。冷凍保存は、解凍時に組織が破壊されスポンジ状になるため、豆腐本来の食感を保つ目的では適さない。

時期・特徴

国内分布

日本全国。

時期

通年。

栄養

大豆の成分がほぼそのまま残されており、植物性タンパク質、脂質、カリウム、マグネシウム、ビタミンB1などが豊富。木綿豆腐と異なり、製造過程で「ゆ(上澄み液)」を捨てないため、水溶性のカリウムやビタミン類が比較的多く残存している。組織が緻密で柔らかく、消化吸収に優れているのも特徴である。

特徴

豆乳に凝固剤(にがり等)を加え、型に入れてそのまま固めた豆腐。木綿豆腐のように圧搾・脱水工程を経ないため、水分含有量が多く、きめ細やかで滑らかな舌触りと、つるりとした喉越しが最大の特徴。大豆の甘みがダイレクトに感じられるため、冷奴やデザート感覚の調理にも適している。

品種・由来

  • 品種名:絹ごし豆腐
  • 分類:豆類加工品
  • 学名:Glycine max(原料:大豆)

由来

製造過程で絹(布)を用いて濾すわけではないが、その仕上がりのきめ細かさや滑らかな質感を高級な「絹織物」に例えてこの名がついた。

伝来

豆腐の製法自体は奈良〜平安時代に中国から伝わったが、木綿豆腐が主流であった。絹ごし豆腐としての技法が確立し、広く普及したのは江戸時代中期以降とされる。

歴史背景

江戸時代の料理書『豆腐百珍』(1782年)においても、高級な豆腐として紹介されている。当時は「笹の雪」などの名店が有名になり、江戸の粋な食文化の中で、繊細な口当たりの絹ごし豆腐がもてはやされるようになった。

備考

原材料:大豆、凝固剤(塩化マグネシウム等)

※現代では、パックに豆乳と凝固剤を注入してそのまま加熱凝固させる「充填豆腐」も多く流通しており、これらも広い意味で絹ごし豆腐に分類される。

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