選び方・調理法
選び方
果実全体に張りがあり、手に持った時にずっしりと重みを感じるものを選ぶ。果皮が非常に薄いため、乾燥による「浮き皮(中身と皮の間に隙間ができる状態)」や、裂果(皮の割れ)がないか確認する。色が濃いオレンジ色で、形が扁平なものが良品とされる。
下処理
外皮(フラベド)は非常に薄く柔らかいため、ナイフを使わず手で簡単に剥くことができる。内袋(じょうのう)も極めて薄く、そのまま食べられるため、基本的には下処理不要で生食に向く。房を分けて盛り付けるか、断面を見せるようにカットして提供する。
保存方法
果皮が薄く、水分が蒸発しやすいため乾燥が大敵。新聞紙やキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。長期保存には向かないため、購入後は数日以内に使い切るのが望ましい。
時期・特徴
国内分布
愛媛県(宇和島市、八幡浜市、伊方町など)
※愛媛県のオリジナル品種として開発され、県内でのみ栽培が許諾されてきた(※種苗法上の育成者権の管理による)。
時期
1月下旬~2月下旬(ハウス栽培ものは若干早い場合がある)
栄養
ビタミンCや、骨粗鬆症予防などに効果が期待されるβ-クリプトキサンチンを含む。糖度が非常に高いため、エネルギー源としての糖質も豊富である。
特徴
2007年に登録された愛媛県のオリジナル高級柑橘。「西之香」と「ポンカン」の交配種。その名の通り、強い「甘」みと、「平」たい形状が特徴。外皮は鮮やかな濃橙色で非常に薄く、果肉は「シャキシャキ」とした独特の粒感と弾力がある。酸味が少なく、濃厚な甘みが口いっぱいに広がる。種がほとんどないため食べやすく、贈答用としても人気が高い。
品種・由来
- 品種名:甘平(かんぺい)
- 分類:ミカン科ミカン属
- 学名:Citrus reticulata ‘Kanpei’
由来
その扁平な果実の形状と、傑出した甘さから「甘平」と命名された。
伝来
日本(愛媛県)での交配・育成品種のため、伝来ではない。
歴史背景
1991年、愛媛県立果樹試験場にて「西之香(にしのか)」に「不知火(しらぬい/デコポン)」を交配したとして育成が始まった。2007年に品種登録されたが、後の2014年に行われたDNA鑑定により、実際の花粉親は「ポンカン」であったことが判明した(※当初の記録より訂正された)。栽培が難しく、裂果しやすいため、選果基準を厳しくクリアしたものは高級品として扱われる。
備考
愛媛県内では、糖度13度以上、酸度1.2%以下などの厳しい品質基準をクリアした最高級品を「愛媛クイーンスプラッシュ」というブランド名で販売している。

