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ディル

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選び方・調理法

選び方

葉の緑色が鮮やかで、産毛のような細い葉がピンと張っており、みずみずしいものを選ぶ。葉先が黄色く変色しているものや、しおれているものは香りが弱いため避ける。

下処理

非常に繊細なため、使用直前に冷水でさっと洗い、ペーパータオル等で優しく、かつ完全に水気を拭き取る。葉を刻む際は、香りが飛ばないよう手早く切り分ける。茎の部分も香りが強いため、煮込みやピクルス液の香り付けに利用できる。

保存方法

乾燥に極めて弱いため、湿らせたペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存する。または、コップに水を張り、茎を挿して袋を被せておくと数日間は鮮度が保てる。長期保存には、オリーブオイル漬けやバターに練り込む(ハーブバター)方法が適している。

時期・特徴

国内分布

千葉県、静岡県、茨城県、長野県、沖縄県など。

時期

ハウス栽培により通年流通。露地栽培の旬は5月〜7月頃。

栄養

カリウム、カルシウム、ビタミンA($ beta -カロテン)、ビタミンCなどを豊富に含む。芳香成分の alpha $-フェランドレンやカルボンには、消化促進、鎮静作用、駆風作用(腹部のガス排出促進)があるとされる。

特徴

セリ科の一年草。見た目はフェンネルに似るが、根元が肥大せず、より繊細で爽やかな香りが特徴。魚料理との相性が非常に良いため、フランス語で「魚のハーブ(Herbe à poisson)」とも呼ばれる。葉(ディルウィード)は爽やかな芳香を、種子(ディルシード)はやや刺激的な辛味と苦味を伴う香りを持ち、それぞれ異なる用途で重用される。

品種・由来

  • 品種名:デュカット、ブーケ、スーパーデュカット、ヘラクレス
  • 分類:セリ科イノンド属
  • 学名:Anethum graveolens L.

由来

英語の「Dill」は、古ノルド語(北欧語)で「なだめる」「鎮める」を意味する「dilla」に由来するとされる。これは、かつて赤ん坊の夜泣きを鎮める薬草として利用されていたためと言われる。

伝来

地中海沿岸から西アジア原産。日本には江戸時代(17世紀頃)に中国から薬用(生薬)として伝来した。和名の「イノンド」は、スペイン語の「eneldo(イネルド)」が転訛したものとされる。

歴史背景

古代エジプトやローマ時代から、鎮静剤や消化剤、さらには幸運を呼ぶハーブとして親しまれてきた歴史を持つ。中世ヨーロッパでは魔除けとして玄関に飾られることもあった。現在では、北欧、東欧、ロシア料理(ボルシチ等)において欠かせない国民的なハーブとなっている。

備考

主な用途:

葉:サーモンマリネ(グラブラックス)、魚のポワレ、ポテトサラダ、タルタルソース。

種子・花:ピクルスの漬け込み液、パンや焼き菓子の風味付け。

※ディルシードは加熱に強く、香りが持続するため、長時間の煮込みや焼き上げに適している。

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