選び方・調理法
選び方
表面に艶があり、層が均一に浮き出ていて、手に持った際に見た目よりも軽く感じられるものを選ぶ。バターの香りが強く、表面がサクサクとしていて崩れやすいものが良質とされる。全体に焼き色が均一で、底面が焦げすぎていないことも重要な指標となる。
下処理
食べる直前にオーブントースターなどで軽く温め直すと、バターの香りが立ち、食感が復元する。焦げやすい場合はアルミホイルを被せると良い。また、横に切り込みを入れてハムやチーズ、野菜などを挟み、サンドイッチとして調理されることも多い。
保存方法
乾燥と酸化を防ぐため、1個ずつラップで密閉し、さらに保存袋に入れて冷凍保存するのが望ましい。食べる際は自然解凍後、予熱したオーブンまたはトースターで短時間加熱し、表面の水分を飛ばすと焼きたてに近い食感に戻る。常温保存の場合は、翌日までに消費するのが基本である。
時期・特徴
国内分布
日本全国(ベーカリー、洋菓子店、スーパー等で広く流通)。
時期
通年。
栄養
主成分は炭水化物だが、生地に多量のバターを折り込むため、他のパン類と比較して脂質含有量とエネルギー(カロリー)が非常に高い。微量栄養素としては、バター由来のビタミンAやビタミンE、ナトリウムなどが含まれる。
特徴
「発酵パイ生地(パート・フィユテ・ルヴェ)」を用い、パンのふんわりとした食感とパイのサクサクとした食感を併せ持つのが最大の特徴。フランスの伝統的な区分では、良質なバターのみを使用した「クロワッサン・オ・ブール(菱形・直線状)」と、マーガリン等を使用した「クロワッサン・オルディネール(三日月状)」に大別されるが、日本国内では形状と原材料の厳密な区別は店舗により異なる。
品種・由来
品種
- 品種名:クロワッサン(ブール、オルディネール、アマンド等)
- 分類:菓子パン(ヴィエノワズリー)
- 学名:なし
由来
フランス語で「三日月」を意味する「croissant(クロワッサン)」に由来する。その形状が夜空に浮かぶ三日月に似ていることから名付けられた。
伝来
日本には明治時代以降、西洋文化の流入と共に紹介されたが、本格的に普及したのは1970年代以降とされる。特に1970年に開催された大阪万博や、フランスのベーカリーチェーンの日本進出などが、本場フランス式のクロワッサンが広く認知される契機となった。
歴史背景
起源には諸説あるが、1683年のオスマン帝国によるウィーン包囲軍を撃退した記念に、トルコの旗のシンボルである「三日月」を模したパン「キプフェル」を焼いたというオーストリア・ウィーンの伝説が有名である。その後、マリー・アントワネットによってフランスに伝えられたという説もあるが、現在のような層状の生地(デニッシュ状)になったのは20世紀初頭のフランスでの工夫によるものと考えられている。
備考
原材料:小麦粉、バター(またはマーガリン)、砂糖、イースト、食塩、牛乳、水、卵(照り出し用)。
近年のトレンドとして、中にクリームやチョコレートを入れたものや、バイカラー(二色)生地、クロッフル(ワッフル型で焼いたもの)などの派生商品も多く登場している。

