選び方・調理法
選び方
全体にしっかりと硬さがあり、重みを感じるもの。皮に傷やカビがなく、表面の縞模様がはっきりしているものが良質とされる。先端部が柔らかくなっているものは傷みが始まっている可能性があるため避ける。
下処理
土を洗い流し、上下を切り落としてから皮をむく。一般的な里芋に比べて形状が円筒形で長く、ぬめりも少ないため、包丁やピーラーで皮をむきやすいのが特徴。変色を防ぐため、切った後はすぐに水にさらす。煮物にする際は、米のとぎ汁や酢を加えた湯で軽く下ゆですると、雑味が抜けて白く美しく仕上がる。
保存方法
寒さと乾燥に弱いため、新聞紙に包んで風通しのよい冷暗所で常温保存する。10℃を下回ると低温障害を起こして腐りやすくなるため、冷蔵庫には入れない。使いかけのものはラップをして野菜室に入れ、早めに使い切る。
時期・特徴
国内分布
宮崎県が主な産地であり、全国のシェアの大部分を占める。
時期
11月から3月頃。最盛期は12月から1月。
栄養
主成分はデンプン。いも類の中では比較的低カロリーで、不溶性食物繊維が豊富。体内の塩分排出を助けるカリウムを多く含む。独特のぬめり成分は、粘性多糖類のガラクタンなどによるものとされる。
特徴
サトイモの一種だが、分球せずに親イモが地上に突き出すように大きく育つ性質を持つ。その姿がタケノコに似ていることから「タケノコイモ」と呼ばれる。肉質は緻密で粉質。一般的な里芋(小芋)のような強いぬめりが少なく、加熱しても煮崩れしにくいため、おでん、煮物、揚げ物など幅広い料理に適する。宮崎県では収穫後、畑の土中に逆さまに伏せて貯蔵する独特の工程により、熟成させてから出荷される。
品種・由来
- 品種名:タケノコイモ(京いも)
- 分類:サトイモ科サトイモ属
- 学名:Colocasia esculenta (L.) Schott
由来
地上に露出した親イモの形状がタケノコ(筍)を思わせることに由来する。
伝来
明治時代に台湾から導入された「台湾いも」が原種とされ、これを宮崎県で選抜・育成しながら栽培が定着した。
歴史背景
1955年(昭和30年)頃、宮崎県産のタケノコイモを関西で販促する際、京都の精進料理で使われる高級な里芋にあやかり「京いも」と命名して普及させたといわれる。現在、宮崎県産は「みやざき京いも」としてブランド化され、厳しい品質基準のもと出荷されている。
備考
京都の伝統野菜である「海老芋(エビイモ)」も、京料理で重用されることから「京いも」と通称されることがあるが、植物学的品種は異なる。混同を避けるため、流通現場では本種を「タケノコイモ」と呼び分けることが多い。
