選び方・調理法
選び方
葉の赤紫色と白い葉脈のコントラストが鮮やかで、変色していないものを選ぶ。外見は紫キャベツに似ているが、持ったときに適度な重みがあり、球がふんわりと締まっているものが良品(キャベツほど硬く詰まっていないのが正常)。切り口が茶色く変色しているものは避ける。
下処理
葉は柔らかく破れやすいため、優しく扱う。独特の苦味があるが、冷水(氷水)にさらすことでパリッとした食感になり、苦味も和らぐ。
加熱調理する場合は、長時間加熱すると色が茶色く濁り、苦味も増す傾向があるため、仕上げにさっと加えるか、リゾットのように色と風味を移す調理法をとる。
保存方法
乾燥に弱いため、湿らせたキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。カットしたものは切り口から酸化が進むため、ラップで密着させて包み、早めに使い切る。
時期・特徴
国内分布
大部分はアメリカ(カリフォルニア州)、メキシコ、チリ、ニュージーランドなどからの輸入で賄われている。
国内では北海道、長野県、愛知県、福岡県、鹿児島県などで少量生産されている。
時期
通年流通している(輸入品が主のため)。
国産の旬は11月~3月頃の寒い時期。寒さに当たることで色が鮮やかになり、甘みが増す。
栄養
鮮やかな赤紫色はポリフェノールの一種「アントシアニン」によるもので、強い抗酸化作用が期待される。
特有の苦味成分は「インティビン(Intybin)」と呼ばれ、肝機能の向上や消化促進効果があるとされる。その他、カリウムやビタミンKを含む。
特徴
キク科キクニガナ属の野菜。「チコリ(アンディーブ)」と同じ種の変種であり、光を遮断して白く育てるチコリに対し、こちらは結球させて赤く発色させる。
日本ではフランス語名の「トレビス」で定着しているが、イタリア料理では「ラディッキオ(Radicchio)」と呼ばれる。
外見は紫キャベツに似るが、葉は薄く柔らかで、独特のほろ苦さと辛味を持つ。サラダの彩りとして生食されるのが一般的だが、イタリアではリゾットやグリル(焼き野菜)としても頻繁に利用される。オリーブオイルやチーズ、バルサミコ酢など、コクのある調味料と相性が良い。
品種・由来
- 品種名:
キオッシャ(国内流通の大半を占める丸型)、プレコーチェ(ラグビーボール型)、タルディーボ(細長くカールした最高級品)、カステルフランコ(クリーム色に赤紫の斑点)
- 分類:キク科キクニガナ属
- 学名:Cichorium intybus
由来
日本での通称「トレビス」は、フランス語の「Trévise(トレヴィーズ)」に由来する。これは原産地の一つであるイタリア北東部の都市「トレヴィーゾ(Treviso)」のフランス語読みである。
ただし、日本で「トレビス」として流通している丸い品種は、イタリアでは「ラディッキオ・ロッソ・ディ・キオッジャ(キオッジャ地方の赤いチコリ)」と呼ばれるタイプであり、本来の「トレヴィーゾ(細長いタイプ)」とは異なるというねじれが生じている。
伝来
日本には明治時代初期に西洋野菜の一つとして導入されたが定着せず、一般に普及し始めたのはイタリア料理ブームが起きた1980年代以降である。
歴史背景
古代ローマ時代から栽培されていた野生種のチコリが原種とされる。15世紀頃にヴェネト州で栽培化が進み、その後品種改良によって現在のような鮮やかな赤紫色の品種が確立された。イタリア、特にヴェネト州の食文化には欠かせない冬の野菜である。
備考
紫キャベツ(アブラナ科)とは全く別の植物であり、食感や風味が異なるため、代替として使う際は味のバランスに注意が必要。
