選び方・調理法
選び方
葉が細く緑色が鮮やかで、先までピンとして折れていないものを選ぶ。ワケギ最大の特徴である根元の白い部分(球根部)がぷっくりと膨らんでおり、そこから茎が枝分かれしているものが良品。葉先が枯れているものや、根元が痩せているものは避ける。
下処理
沸騰した湯で根元からさっと茹でる(火の通りが早いため加熱しすぎに注意)。冷水にとって冷まし、水気を切る。
「ぬた」にする場合、茹でた後にまな板の上に置き、すりこ木や包丁の背を使って、根元から葉先に向かって優しくしごき、中のぬめりを出すと食感が良く水っぽくならない(この作業を「ぬめり出し」という)。
保存方法
乾燥に弱いため、湿らせた新聞紙で根元を中心に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存する。鮮度が落ちやすいため、早めに使い切る。
時期・特徴
国内分布
広島県(尾道市など)が全国一の生産量を誇る。その他、愛知県、福岡県、佐賀県など。
時期
春(3月〜4月)が旬。「ひな祭り」や「春の彼岸」にぬたを食べる習慣がある地域が多い。また、秋に収穫される作型もある。
栄養
β-カロテン、ビタミンCを豊富に含み、風邪予防や疲労回復に役立つとされる。ネギ特有の辛味成分(硫化アリル)は少なく、胃腸への刺激が穏やか。
特徴
ネギとタマネギ(またはシャロット)の雑種とされる野菜。見た目は青ネギやアサツキに似ているが、根元がタマネギのように少し膨らんでいるのが特徴。種ができにくく、球根(鱗茎)を植え付けて増やす。
辛味が少なく、独特の甘みと香り、柔らかな食感を持つ。主に関西以西で親しまれており、魚介類(特にアサリやイカ、マグロなど)と合わせた「ぬた(酢味噌和え)」が代表的な料理。関東で流通する「わけねぎ」は、ネギの分けつ系品種であり、本種のワケギとは別物である。
品種・由来
- 品種名:
白小玉種:球根が小さく、白っぽい。
紫大玉種:球根が大きく、赤紫色を帯びる。
- 分類:
ヒガンバナ科ネギ属(旧分類ではユリ科)
- 学名:
Allium × wakegi
(または Allium fistulosum × Allium cepa)
由来
株分かれ(分げつ)して増える様子から「分葱(わけぎ)」の名がついたとされる。
伝来
日本には古くから渡来し、既に平安時代の書物には記述が見られるといわれる。
歴史背景
かつてはネギの一変種と考えられていたが、染色体分析によりネギとタマネギ(または分球性タマネギ)の交雑種であることが判明した。西日本では非常に馴染み深いが、東日本では長らく混同や区別が曖昧な状況が続いていた。
備考
関東市場などで「わけねぎ」として売られているものは、単に枝分かれするタイプの「葉ネギ」であることが多く、根元が膨らむ「ワケギ」とは植物学的に異なる。
