選び方・調理法
選び方
皮が硬く、爪を立てても跡がつかないほど締まっているもの選ぶ。手に持った時にずっしりとした重量感があるものが良い。
完熟の目安として、ヘタ(果梗)がコルク状に乾燥し、ひび割れが入っているものが糖度が高いとされる。
カットされたものは、種がぷっくりと膨らんでしっかりと詰まっており、果肉の色が濃い鮮やかな黄色・オレンジ色のものを選ぶ。種が薄っぺらいものは未熟な可能性がある。
下処理
皮が非常に硬いため、包丁を扱う際は不安定にならないよう、底面を少し切り落として安定させるなどの注意が必要。硬すぎて切れない場合は、電子レンジで軽く加熱すると包丁が入りやすくなる。
種とワタは傷みの原因になるため、スプーン等できれいに掻き出す。
煮物の場合は、皮をところどころ剥く(縞目に剥くなど)と味が染み込みやすくなり、面取りを行うことで煮崩れを防げる。
保存方法
【丸ごと】
風通しの良い涼しい場所(冷暗所)で保存する。適温は10~15℃前後とされる。カボチャは低温に弱いため、丸ごとの状態で冷蔵庫(特に5℃以下)に入れると低温障害を起こし傷みやすくなるので避ける。
【カットしたもの】
種とワタから傷むため、必ずきれいに取り除く。切り口をラップで密着させるように包み、冷蔵庫の野菜室へ。
【冷凍】
使いやすい大きさに切り、固めに茹でるか電子レンジで加熱後、冷ましてから冷凍保存袋へ。マッシュしてからの冷凍も可能。
時期・特徴
国内分布
北海道が国内生産量の約半数を占める。次いで鹿児島県、茨城県、千葉県、長崎県など。
端境期(冬~春)には、メキシコ、ニュージーランド、トンガ、ニューカレドニアなどからの輸入品(日本種のカボチャ)が流通し、通年供給されている。
時期
収穫:夏~初秋
食べ頃(旬):秋~冬
(収穫直後よりも、1~3ヶ月ほど貯蔵・追熟させることでデンプンが糖に変わり、甘味が増すため、秋から冬にかけてが最も美味しいとされる)
栄養
炭水化物(デンプン)が多く、エネルギー源となる。
ニホンカボチャに比べてβ-カロテンの含有量が極めて多く(約5倍以上とされる)、体内でビタミンAに変換され、免疫機能の維持に役立つとされる。その他、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維を豊富に含む。
特徴
形は偏円形(平べったい丸型)で、表面はニホンカボチャのような深い溝がなく、なめらかであるものが多い。
果肉は加熱するとホクホクとした粉質で、栗のような強い甘みと食感を持つことから「クリカボチャ」とも呼ばれる。
油との相性が良く、煮物だけでなく、天ぷら、コロッケ、ソテー、スープ、菓子の材料など用途は広い。
品種・由来
- 品種名:
えびす、みやこ、くりゆたか、黒皮栗、赤皮栗(打木赤皮甘栗など)、坊ちゃん(ミニカボチャ)など
- 分類:ウリ科カボチャ属
- 学名:Cucurbita maxima Duchesne
由来
原産地は南アメリカ(アンデス山脈高地)とされる。冷涼な気候を好み、乾燥に強い性質を持つ。
伝来
日本へは1863年(文久3年)に米国から持ち込まれたのが最初とされるが、本格的な栽培が始まったのは明治時代に入ってからである。北海道開拓使がアメリカから導入した品種が、北海道の冷涼な気候に適していたため定着した。これを「セイヨウカボチャ」と呼ぶようになった。
歴史背景
かつてはニホンカボチャが主流であったが、1960年代以降、食の洋風化や嗜好の変化により、甘味が強くホクホクしたセイヨウカボチャの人気が上昇。現在では市場流通の大部分をセイヨウカボチャ(クリカボチャ系)が占めている。
備考
【カボチャの種】
パンプキンシード(ペピータ)として製菓や料理のトッピングに使われる種は、主に殻のない品種(ペポカボチャ系など)や、中国産の種子を加工したものが流通している。家庭でセイヨウカボチャの種を食べる場合は、殻が硬いため中身(仁)を取り出す必要がある。
【名称について】
関西地方などではカボチャ全般を指して「ナンキン」と呼ぶことがあるが、食材辞典上の分類としては、別種のニホンカボチャ等と区別するため「セイヨウカボチャ」と表記するのが一般的である。
