選び方・調理法
選び方
全体に色ムラがなく、表面に傷や傷みがないもの。手に持ったときにずっしりと重みを感じるものが良質とされる。果皮は薄い緑色から黄色へと変化するが、完熟すると鮮やかな黄色になり、軸の付け根が乾燥して星状のひび割れが見えるようになる。未熟なものは追熟させることで甘味ではなく、ほぐれやすさが増すとされる。
下処理
3〜5cm程度の厚さの輪切りにし、中心にある種とワタを取り除く。沸騰した湯で10〜20分ほど、竹串がスッと通る程度の硬さまでゆでるのが一般的。ゆであがったらすぐに冷水にとり、手で果肉をほぐすようにして皮から外す。水の中でさらに繊維をほぐし、余分な水分をしっかりと切ることでシャキシャキとした食感が保たれる。
保存方法
丸ごとの状態であれば、カボチャと同様に冷暗所で風通しのよい場所に置くことで1〜2ヶ月程度の長期保存が可能。カットしたものは傷みやすいため、種とワタを除いてからラップでぴっちりと包み冷蔵庫で保存し、数日以内に使い切る。ゆでてほぐしたものは、小分けにして冷凍保存することも可能。
時期・特徴
国内分布
岡山県、石川県、新潟県、千葉県など。岡山県鴨川町(現・吉備中央町)や石川県能登地方などが主要な産地として知られる。
時期
収穫時期は7月から9月頃。貯蔵性が高いため、秋口まで市場に出回る。
栄養
水分が非常に多く、一般的なカボチャと比較して低カロリー(100gあたり約25kcal)なのが特徴。不溶性食物繊維が豊富で、カリウム、カルシウム、ビタミンB1、B2、パントテン酸などを含み、ダイエット食材としても注目される。
特徴
標準和名は「キンシウリ(金糸瓜)」。ズッキーニと同じペポカボチャの一種。果実は20〜30cm程度の長球形。果肉が並行に並んだ維管束(繊維)状になっており、加熱することでこの結合組織が離れ、麺状にほぐれるという極めて独特な性質を持つ。ほぐれた様子が素麺やスパゲッティに似ることから「ソウメンカボチャ」「スパゲッティスクワッシュ」と呼ばれる。味自体は淡泊でクセがなく、独特の歯ごたえを楽しむ。
品種・由来
- 品種名:キンシウリ(ソウメンカボチャ)
- 分類:ウリ科カボチャ属
- 学名:Cucurbita pepo L.
由来
果肉が繊維状にほぐれる様子を素麺に見立てたもの。英名の「Spaghetti squash」も同様の理由による。中国語では、ほぐれた繊維を高級食材のフカヒレに見立てて「魚翅瓜(ユイチーグァ)」と呼ぶ。
伝来
19世紀末の明治時代に中国または朝鮮半島を経由して日本へ導入されたとされる。
歴史背景
アメリカでは1930年代頃から本格的に普及し、パスタの代用品として広く親しまれている。日本では能登地方などで古くから栽培されてきたが、全国的な流通量は少なく、各地の伝統野菜や特産品として扱われることが多い。
備考
別名はソウメンウリ(素麺瓜)、イトカボチャ(糸南瓜)、ナマスカボチャ(膾南瓜)など。
