選び方・調理法
選び方
皮にハリとツヤがあり、色が濃く均一なものを選ぶ。シワが寄っているものは鮮度が落ちている。
ヘタの切り口が新しく、乾燥していないか確認する。手に持った時にずっしりと重みがあるものが肉厚で水分を含んでおり良品。軸(ヘタ)の周りが盛り上がっているものは完熟しており甘みが強いとされる。
下処理
【基本】
縦半分に切ってヘタと種、白いワタを丁寧に取り除く。ワタの部分は苦味があるため、きれいに削ぎ取るとよい。
【皮をむく場合(マリネなど)】
直火やオーブン、魚焼きグリルなどで皮が真っ黒になるまで焼き、冷水(または氷水)にとって皮をむく。または、焼いた後にラップや袋で包んで蒸らすとむきやすくなる。皮をむくと口当たりが滑らかになり、甘みも増す。
保存方法
水気に弱いため、水分をよく拭き取り、ラップや新聞紙で包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。
カットしたものは傷みやすいため、種とワタを取り除き、ラップで密閉して冷蔵庫へ入れ、早めに使い切る。冷凍保存も可能(細切りにして冷凍)。
時期・特徴
国内分布
国内流通の約9割は輸入品であり、その大半を韓国産が占める。次いでオランダ、ニュージーランドなど。
国産は宮城県、茨城県、熊本県、高知県などで栽培されているが、流通量は少ない。
時期
輸入により通年安定して流通している。国産(露地・ハウス)の旬は主に夏(6月〜9月頃)だが、植物工場での栽培により通年出荷される場合もある。
栄養
ビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラスで、ピーマンの2倍以上とも言われる。パプリカのビタミンCは果肉が厚いため加熱しても壊れにくいのが特徴。
その他、抗酸化作用の高いビタミンE、β-カロテン(特に赤パプリカ)も豊富で、「ビタミンACE(エース)」を効率よく摂取できる食材である。赤色はカプサンチン、黄色はゼアキサンチンという色素成分による。
特徴
ナス科トウガラシ属の野菜で、大型で肉厚なピーマンの一種(ベル型)。
未熟なうちは緑色だが、完熟すると赤、黄、オレンジ、茶、紫、白など様々な色になる。ピーマン特有の青臭さや苦味がほとんどなく、糖度が高くてフルーティーな甘みがある。
加熱すると甘みが増し、鮮やかな色は料理のアクセントになる。
品種・由来
- 品種名:フルーピーレッド、スペシャル、ワンダーベル、パレルモ(イタリアンパプリカ/ホルン型)など
- 分類:ナス科トウガラシ属
- 学名:Capsicum annuum ‘Grossum’
由来
ハンガリー語で「ピーマン(トウガラシ)」を意味する “paprika” に由来する。
伝来
日本へは明治時代に「西洋トウガラシ」として伝わったが、当時は普及しなかった。
現在のような肉厚で甘いパプリカが一般家庭に定着したのは、1993年(平成5年)にオランダからの生鮮輸入が解禁され、その後韓国での生産・輸入が急増した1990年代後半以降である。
歴史背景
コロンブスがアメリカ大陸から持ち帰ったトウガラシがスペインへ渡り、その後ハンガリーで辛味のない品種が育成されたのがパプリカの始まりとされる。ハンガリー料理(グヤーシュなど)には欠かせない国民的野菜であり、粉末にしたパプリカパウダーも香辛料として世界中で使用されている。
備考
赤パプリカと黄パプリカでは栄養価や味に若干の違いがある。赤パプリカはβ-カロテンやカプサンチンが多く甘みが強い。黄パプリカはビタミンCやルテインを含み、さっぱりとした甘みがある。
