選び方・調理法
選び方
花びらの色が鮮やかで、変色や萎れがなく、ハリがあるものを選ぶ。観賞用の生花は、食用の基準を大幅に上回る農薬や延命剤が使用されている場合があり、健康被害を招く恐れがあるため、必ず「食用」として栽培・販売されているものを選択する。
下処理
非常に繊細なため、ボウルに張った水で優しく振り洗いし、キッチンペーパーなどで吸い取るように水気を除く。種類によっては、苦味の強いガクや雄しべ・雌しべを取り除き、花びらのみを使用すると雑味がなく仕上がる。生のままサラダやデザート、カクテルの彩りに添えるほか、クリスタリゼ(砂糖菓子)やゼリー寄せ、天ぷらなどに加工される。
保存方法
乾燥と密閉による蒸れの両方に弱いため、湿らせたペーパータオルを敷いた密閉容器に重ならないように並べ、冷蔵庫(野菜室ではなく、より低温の冷蔵室が望ましい場合もある)で保存する。非常に鮮度落ちが早いため、購入当日、あるいは翌日中に使い切ることが推奨される。
時期・特徴
国内分布
愛知県(豊橋市)が国内最大の産地として知られる。その他、神奈川県、埼玉県、島根県など各地の施設園芸で栽培されている。
時期
温室での周年栽培が確立されているため、一年を通じて安定して流通している。ただし、品種によって春に多いもの、冬に強いものなどの季節性がある。
栄養
花の種類によって異なるが、一般的にビタミンA(β-カロテン)、ビタミンC、食物繊維を豊富に含むものが多い。また、花びらの色素成分であるアントシアニンなどのポリフェノールが含まれており、抗酸化作用が期待される。
特徴
「Edible=食べられる」「Flower=花」の通り、毒性がなく食用に供される花の総称。日本では伝統的な菜の花や食用菊、桜の塩漬けなども広い意味で含まれるが、現代の調理現場ではパンジー、ビオラ、ナスタチウム、キンギョソウなどの色鮮やかな西洋由来の品種を指すことが多い。味は淡白なものから、ピリッとした辛味のあるもの(ナスタチウム)、ほのかな甘みや酸味を感じるものまで多岐にわたる。
品種・由来
- 品種名:パンジー、ビオラ、ナスタチウム(キンレンカ)、キンギョソウ、プリムラ
- 分類:被子植物(種類により多岐にわたる)
- 学名:Viola × wittrockiana(パンジー)、Tropaeolum majus(ナスタチウム)など
由来
英語の「Edible Flower」をそのまま和訳したもの。野菜やハーブの一種として、味よりも主に視覚的な演出効果を目的として利用される。
伝来
日本には古来より菊や菜の花を食べる文化があったが、現在のような西洋風のエディブルフラワーが普及したのは1980年代以降。イタリア料理やフランス料理の盛り付けとして導入され、その後、豊橋の農協などが中心となって通年供給体制を整えたことで一般化した。
歴史背景
ヨーロッパでは中世からハーブの一種として修道院などで栽培され、料理や薬用に利用されてきた歴史がある。16〜17世紀のルネサンス期には、豪華な宴席を飾る装飾食材として人気を博した。日本では1967年に愛知県の豊橋温室園芸農業協同組合がサクラソウの栽培を開始したのが商業生産の先駆けとされ、1980年代のグルメブームを機に取扱い品目が増加した。
備考
【重要】野外に自生している花や観賞用の花の中には、スイセン、スズラン、キョウチクトウなど猛毒を持つものが多数存在する。知識のないまま採取・摂取することは厳禁である。必ず専門の生産者が栽培し、食品として流通しているものを購入すること。
