選び方・調理法
選び方
果皮に張りがあり、表面が滑らかでツヤがあるものを選ぶ。全体に太さが均一で、手に持った際にずっしりと重みを感じるものが良質とされる。変色や傷があるもの、また極端に大きく育ちすぎたものは種が硬く、果肉の食感が落ちている場合があるため注意が必要である。
下処理
用途に合わせて縦半分に切り、スプーンなどで中央の種とわたを丁寧に取り除く。皮は比較的薄いが、食感を均一にするため、または味が染み込みやすくするために、ピーラーで薄く剥くか、縞目に剥いて使用することが多い。漬物にする際は、塩を振って水分を出し、しんなりさせてから漬け込む。
保存方法
乾燥を防ぐためポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。低温に弱いため、冷やしすぎると低温障害を起こして傷みが早まる可能性がある。また、水分が多いため日持ちはせず、数日以内に使い切るのが望ましい。長期保存する場合は、塩漬けや酒粕漬けなどの加工を行う。
時期・特徴
国内分布
主な産地は徳島県、千葉県、愛知県などである。その他、日本各地で地域に根ざした在来品種が栽培されている。
時期
露地栽培の収穫時期は5月下旬から10月頃まで。最も流通量が増え、品質が安定するのは6月から8月の夏季とされる。
栄養
成分の約90%以上が水分であり、際立って高い栄養素は含まれないが、体内の余分なナトリウムを排出するカリウムを比較的多く含む。また、整腸作用を助ける食物繊維も含まれている。低カロリーで淡白な味わいのため、食欲が落ちやすい夏場の水分補給や副菜に適している。
特徴
メロンやマクワウリと同じキュウリ属の一種。マクワウリの変種と考えられているが、糖類を蓄積しない性質を持つため、熟しても甘味は生じない。果肉はキュウリよりも緻密で硬く、独特のシャキシャキとした歯触りがある。香りは控えめだが、学名の「conomon」が日本語の「香の物」に由来するように、古くから漬物用食材として重宝されてきた。生食での利用は少なく、主に加工用として流通する。
品種・由来
- 品種名:東京大白瓜、沼目(ぬまめ)、さぬき、岡部在来、桂瓜(かつらうり)など。
- 分類:ウリ科キュウリ属
- 学名:Cucumis melo L. var. conomon (Thunb.) Makino
由来
果皮の色が、熟すにつれて薄緑色から白っぽく変化することから「白瓜(シロウリ)」と呼ばれるようになったとされる。漢字で「越瓜」と表記されるのは、中国の越地方(現在の浙江省付近)から伝来したためと考えられている。
伝来
中国から朝鮮半島を経て日本へ伝わったと考えられている。
歴史背景
日本での栽培歴史は非常に古く、10世紀の『延喜式』や『和名類聚抄』に記載があることから、平安時代には既に定着していたとされる。キュウリが食用として普及する以前から日本人に親しまれてきた野菜であり、各地で気候風土に合わせた地方品種が発展した。
備考
別名:アサウリ、ツケウリ
加工品:奈良漬、浅漬け、糠漬け、雷干し(輪切りにして芯を抜き、天日干しにしたもの)
