選び方・調理法
選び方
身に厚みがあり、腹がふっくらとして張りがあるものが良品。体表にぬめりが残り、うろこが密着して光沢があるものを選ぶ。目が澄み、えらが鮮紅色で、身を押すと弾力が戻るものが新鮮。鮮度が落ちると風味が大きく低下しやすいので、できるだけ早めに調理する。
下処理
うろこは細かくざらつくため、包丁またはうろこ取りで丁寧に落とす。頭を落としてえらと内臓を除き、腹腔内の血合いをよく洗い流して水気を拭く。焼き物・煮物は、皮目に浅く包丁目を入れると火通りがよく、皮の縮みも抑えやすい。刺身は三枚おろしにして皮を引くほか、皮目を湯引き(皮霜造り)や炙りにして香りを生かす食べ方も一般的。
保存方法
丸のまま保存する場合は、内臓を抜いて血合いを洗い、水気を拭いてからペーパーで包み、密閉して冷蔵する(当日〜翌日目安)。刺身用は特に低温管理し、早めに食べ切る。長期は三枚におろして小分けし、空気に触れないよう包んで冷凍する。
時期・特徴
国内分布
本州中部以南に多く、沿岸の岩礁域に群れる。太平洋側は静岡県〜宮崎県、日本海側は石川県〜長崎県に分布するとされる(地域差あり)。
時期
通年流通するが、脂がのって味がよいのは初夏〜盛夏、とくに梅雨どきが「梅雨イサキ」「麦わらイサキ」などと呼ばれ旬とされる。
栄養
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の「いさき/生」(可食部100g)では、たんぱく質17.2g、脂質5.7g、ビタミンD 15.0μg、ビタミンA(レチノール)41μg、ビタミンE(α-トコフェロール)0.9mgなどが示されている。脂質には一般にEPA・DHAなどn-3系脂肪酸を含む。
特徴
成魚は全長40cm程度に達する。体表は細かいうろこが密でざらつき、体色はオリーブがかった褐色〜黄褐色。幼魚は体側上半分に黄色い3本の縦縞があり、成長につれて薄れる(若魚は「ウリボウ(瓜坊)」とも呼ばれる)。身は白身で、刺身、塩焼き、煮付け、揚げ物、ムニエルなど用途が広い。
品種・由来
- 品種名:イサキ
- 分類:イサキ科イサキ属
- 学名:Parapristipoma trilineatum (Thunberg, 1793)
由来
名称の由来は諸説あり、幼魚の縞にちなむ「斑魚(いさき)」、磯にすむことに由来する「磯魚(いそき)」などに由来するといわれる。
伝来
日本沿岸のほか、朝鮮半島周辺、黄海、東シナ海、南シナ海など東アジア沿岸域に分布するとされる。
歴史背景
沿岸の岩礁域に群れ、釣り・刺網などで古くから漁獲されてきた食用魚。初夏の旬魚として地域の食文化に根づき、近年も主要な沿岸漁業資源のひとつとして扱われる。
備考
英名は「three-line grunt(3本縞のグラント)」のほか「Chicken grunt」などとも呼ばれる。関西などで「イサギ」と呼ぶ地域がある。皮目の風味がよく、湯引きや炙り刺し、塩焼きで持ち味が出やすい。
日本語キーワード:
- イサキ 魚 1匹 まるごと
- イサキ 生鮮 魚体 全身
- イサキ 若魚 ウリボウ 縦縞
- イサキ(鶏魚)鮮魚 背景白
- イサキ うろこ ざらつき 近接
英語キーワード:
- Three-line grunt whole fish
- Isaki fish whole
- Parapristipoma trilineatum whole
- Chicken grunt whole fish
- Three-line grunt juvenile stripes
検索時の注意点:
- 刺身・塩焼き・干物など料理写真を除外し、魚体そのもの(全身)が分かる写真を選ぶ。・幼魚(縦縞あり)と成魚(縞が薄い)の写真が混在するため、用途に合う成長段階を確認する。・英語検索では別種の“grunt”や“pigfish”が混ざることがあるので、学名(Parapristipoma trilineatum)併記検索が有効。
