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アカガイ Blood Clam

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選び方・調理法

選び方

殻付き: 殻の放射肋(溝)が42〜43本程度あり、溝が深くはっきりしているもの。表面の黒褐色の毛(殻皮)がしっかり残っており、大きくて厚みがあるものが良品とされる。口を固く閉じているもの、または触れるとすぐに閉じるものを選び、貝同士を叩いた際に澄んだ高い音がするものが新鮮。

むき身: 身の色が鮮やかな朱色で、肉厚なもの。表面にツヤがあり、触れるとキュッと反応して縮むものが鮮度が高い。黒ずんでいるものや、身が薄く弾力のないものは避ける。

下処理

調理直前に殻をむくのが理想。殻をきれいに洗い、ちょうつがい側にナイフを差し込んで貝柱を切り離し、殻を開ける。

身、ひも、ワタ(内臓)に分ける。身は厚みの半分まで切り込みを入れて開き、中の汚れやワタの残りを丁寧に取り除く。

身とひもは塩少々を振って軽くもみ、ぬめりと臭みを取り除いてから、真水ではなく薄い塩水、または冷水で手早く洗う。

足(身)の部分に細かい切り込みを入れ、まな板に叩きつけると、筋肉が収縮して身が反り返り、歯ごたえが増す。

保存方法

冷蔵: 殻付きのまま湿った新聞紙などで包み、乾燥を防いで冷蔵庫(野菜室など)で保存。ただし、鮮度低下とともに独特の風味が失われるため、入手した当日中に消費するのが望ましい。

むき身: 軽く塩水で洗い、水気を拭き取って密閉容器に入れ冷蔵保存するが、基本的には生食用としての長期保存は向かない。

時期・特徴

国内分布

北海道南部から九州まで広く分布。主な産地として宮城県(閖上)、愛知県(三河湾)、香川県、山口県、有明海などが知られる。特に宮城県名取市の閖上産は最高級ブランドとされる。近年は国産の漁獲量が激減しており、韓国や中国からの輸入個体を日本の海域で短期間養殖した「蓄養もの」も流通している。

時期

12月〜3月頃(冬から春先)。 産卵期前のこの時期は身が厚く太り、甘みと香りが最も強くなる。

栄養

貝類の中では珍しく血液中にヘモグロビンを含んでいるため、鉄分が非常に豊富。また、タンパク質、亜鉛、ビタミンB12、タウリン、グルタミン酸などを多く含む。

特徴

殻に42本前後の放射肋(溝)があるのが最大の特徴。近縁種のサルボウガイ(30〜32本)やサトウガイ(38本前後)との判別基準となる。

ヘモグロビンを持つため、身や血液が赤い。これが名前の由来であり、独特の鉄分を含んだ風味と磯の香り、強い甘み、心地よい歯ごたえを持つ。

外套膜の縁(ひも)も食感が良く、鮨店や割烹では身と同様に珍重される。

市場では本種を「本玉(ほんだま)」と呼び、サトウガイなどの代用品と区別することが多い。

品種・由来

  • 品種名:アカガイ(赤貝)
  • 分類:フネガイ目フネガイ科アナダラ属(またはサルボウ属)
  • 学名:Anadara broughtonii

由来

身が血液(ヘモグロビン)によって赤く見えることから「赤貝」と呼ばれる。古名は「キサガイ」であり、古事記の「蚶貝(きさがい)姫」の伝承にも登場する。

伝来

日本近海に古くから生息する在来種。縄文時代の貝塚からも多くの殻が発見されており、古来より日本人の貴重なタンパク源であったことが窺える。

歴史背景

江戸前鮨の代表的な種として古くから親しまれてきた。かつては東京湾(江戸前)でも大量に獲れたが、高度経済成長期の埋立や水質汚濁により激減。現在は高級食材として扱われ、産地が限定されている。

備考

市販の「赤貝の味付け缶詰」の多くは、近縁種で小型の「サルボウガイ」が使用されている。

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