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ツブ(真つぶ・青つぶ・アヤボラ等) Whelk / Neptune Whelk

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選び方・調理法

選び方

原則として生存しているものを選ぶ。水槽の中で活発に動いているか、殻のフタを触った際に素早く奥へ引き込むものが新鮮である。殻から身が出すぎているものや、粘液が白濁して糸を引いているものは鮮度が落ちている可能性があるため避ける。また、持った際にずっしりと重量感があるものが身が詰まっていて良い。

下処理

エゾボラ属(マツブ、アオツブ等)の唾液腺には、神経毒であるテトラミンが含まれている。摂取すると視覚障害、めまい、激しい頭痛などの食中毒症状を引き起こすため、調理の際は必ず除去しなければならない。テトラミンは加熱しても分解されないため、刺身・加熱調理問わず、身を切り開いて左右一対ある乳白色〜淡黄色の塊(通称「アブラ」)を取り除く。

保存方法

乾燥に弱いため、濡れた新聞紙などで包みポリ袋に入れ、冷蔵庫のパーシャル室などで保管する。数日保存する場合は、殻ごと茹でて身を取り出し、唾液腺を除去してからラップに包んで冷凍保存が可能。

時期・特徴

国内分布

主に北海道、岩手県、宮城県、福島県などの北日本沿岸から、日本海、東シナ海にかけて広く分布する。特に北海道は国内最大の産地である。

時期

通年流通しているが、エゾボラ(マツブ)は春から初夏、ヒメエゾボラ(アオツブ)は初夏から夏にかけてが特に身が充実し、旬とされることが多い。

栄養

低脂質、高タンパクな食材である。細胞の新生を助けるビタミンB12や、骨や筋肉の働きをサポートするマグネシウムが豊富。また、血圧の維持や肝機能のサポートが期待されるタウリン、アミノ酸の一種であるベタインを多く含み、独特のうま味と甘みの成分となっている。

特徴

エゾバイ科エゾボラ属を中心とした、寒海性の巻貝の総称。市場では、大型で高価な「マツブ(エゾボラ)」、中型で大衆的な「アオツブ(ヒメエゾボラ)」、やや小ぶりな「灯台つぶ(クビレバイ等)」、そしてフジガイ科の「アヤボラ」などが「ツブ」の名で流通する。

食感はアワビに似てコリコリと硬いが、噛むほどに強い甘みとうま味が出るのが特徴。大型種は主に刺身や寿司種に、中・小型種は串焼き、煮付け、エスカルゴ風のオーブン焼きなどに適している。

品種・由来

  • 品種名:エゾボラ(マツブ)、ヒメエゾボラ(アオツブ)、アヤボラ
  • 分類:エゾバイ科エゾボラ属(エゾボラ、ヒメエゾボラ)、フジガイ科アヤボラ属(アヤボラ)
  • 学名:Neptunea polycostata(エゾボラ)、Neptunea arthritica(ヒメエゾボラ)、Fusitriton oregonensis(アヤボラ)

由来

古くから「ツボ(壺)」のような形をした貝を指す言葉があり、それが転じて「ツブ」になったとされる。

伝来

日本近海に広く生息する自生種であり、古くから沿岸部で食用とされてきた。

歴史背景

かつては産地周辺で消費される地産地消の食材であったが、物流の発達とともに、特に北海道産の真つぶ(エゾボラ)が高級食材として全国の市場や高級料亭で重用されるようになった。

備考

地方名や俗称が非常に多く、混同されやすい。日本海側で「バイ(バイ貝)」と呼ぶものが太平洋側では「ツブ」と呼ばれるケースもある。

外国語名:Ezo-neptune, Whelk(エゾボラ)、Whelk(ヒメエゾボラ)、Oregon triton(アヤボラ)

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