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生クリーム Cream

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選び方・調理法

選び方

用途に応じて「種類別:クリーム(純乳脂)」か「種類別:乳又は乳製品を主要原料とする食品(植物性脂肪・コンパウンド)」かを確認する。乳脂肪分が42〜45%程度のものは泡立ちやすくデコレーション向きで、35%前後のものはムースや料理のソース、コーヒー用に向くとされる。また、光や温度変化に弱いため、冷蔵ショーケースの奥に置かれ、賞味期限に余裕のある遮光パッケージのものを選ぶのが望ましい。

下処理

泡立てる(ホイップする)際は、脂肪球が壊れて分離するのを防ぐため、ボウルの底を氷水に当てて5℃前後に冷やしながら行う。砂糖を加える場合は、泡立てる前に加えるのが一般的である。手動またはハンドミキサーで、用途に合わせた硬さ(六分立て〜九分立て)まで調整する。泡立てすぎると組織が壊れて水分(乳清)が分離し、最終的にバター状になるため注意を要する。

保存方法

必ず冷蔵(10℃以下、可能であれば3〜6℃)で保存する。未開封の場合はパッケージ記載の賞味期限まで保存可能だが、生菌が活性化しやすいため、振動の少ない冷蔵庫の奥が適している。開封後は周囲の臭いを吸着しやすく、酸化も早まるため、密閉して1〜2日以内に使い切ることが推奨される。家庭での冷凍保存は、解凍時に組織が分離してボソボソとした食感になるため、加熱調理用を除き、原則として避けるべきとされる。

時期・特徴

国内分布

原料となる生乳の生産は北海道が圧倒的シェアを誇るが、生クリームへの加工工場は消費地に近い関東や関西近郊にも点在する。

時期

年間を通じて安定して流通しているが、クリスマス等のイベント時期には需要が急増する。

栄養

脂質が主成分(製品により約18〜48%)であり、エネルギーは極めて高い。脂溶性ビタミンであるビタミンA(レチノール)を豊富に含むほか、ビタミンD、E、K、およびカルシウムやリンといったミネラル分を含有する。動物性脂肪であるため、飽和脂肪酸とコレステロールも相応に含まれる。

特徴

「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」により、[種類別:クリーム]は「生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」であり、乳脂肪分は18.0%以上と定められている。添加物を含まないため、乳本来の豊かな風味とコク、滑らかな口当たりが特徴である。一方、植物性脂肪を用いた製品や、乳化剤・安定剤を加えた製品は[種類別:乳又は乳製品を主要原料とする食品]と表記され、保形性が高く、比較的安価で軽い食感になる特性がある。

品種・由来

  • 品種名:―
  • 分類:乳類
  • 学名:―

由来

本来、英語の「Cream」は乳脂肪分を指すが、日本では植物性油脂を用いた代替品(ホイップ)が広く流通したため、それらと区別して生乳100%のものを「生クリーム」と呼ぶ呼称が定着した。

伝来

日本では1923年(大正12年)頃から工業的な製造が始まったとされる。第二次世界大戦による一時中断を経て、戦後の食の欧米化とともに普及。1950年代に冷蔵ケースが普及するまでは、常温保存が可能なバタークリームのケーキが主流であったが、コールドチェーンの発達に伴い、生クリームを使用した洋菓子が一般化した。

歴史背景

17世紀初頭のヨーロッパで菓子への利用が始まったとされ、当初は静置した牛乳の表面に浮いた脂肪分を掬い取って利用していた。18世紀には泡立てて使う技法が確立。19世紀末に遠心分離機が発明されたことで、効率的な大量生産が可能となった。

備考

料理の仕上げに加える際は、分離を防ぐため、火を止める直前に入れるのが定石とされる。

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