選び方・調理法
選び方
全体が濃い鮮紅色で、肌が滑らかでツヤがあるものを選ぶ。肩の部分(茎の付け根)まで赤みが強く、緑色になっていないものが良品。細長く、形が整っていて、ひげ根が少ないものが柔らかい。
下処理
皮が非常に薄いため、たわしなどで軽くこすり洗いする程度でよい。皮の近くに風味と色が詰まっているため、剥く場合は薄く剥くのがコツ。アクが少ないため、そのまま調理可能。
保存方法
乾燥を防ぐため、新聞紙などに包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存する。低温に弱いため、冷やしすぎないよう注意する。使いかけのものは切り口をラップで密閉し、早めに使い切る。
時期・特徴
国内分布
香川県が全国生産量の約7割を占める最大の産地。そのほか、京都府(京野菜として有名)や大阪府などの近畿地方、岡山県など西日本を中心に栽培されている。
時期
11月から3月頃。特におせち料理などの正月需要が高まる12月に最も多く出回る。
栄養
一般的な西洋ニンジンと異なり、赤い色素成分である「リコピン」を豊富に含むのが最大の特徴。リコピンは強い抗酸化作用を持ち、生活習慣病の予防に役立つとされる。その他、β-カロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維などもバランスよく含まれている。
特徴
中国から伝わった「東洋系ニンジン」の一種。西洋ニンジンに比べて肉質が緻密で柔らかく、中心部まで鮮やかな紅色をしている。ニンジン特有の青臭さが少なく、甘味が強いため、生食にも向く。また、加熱しても煮崩れしにくいため、煮物や汁物に適している。
品種・由来
- 品種名:金時人参(京にんじん、本にんじん)
- 分類:セリ科ニンジン属
- 学名:Daucus carota L. var. sativus Hoffman. (Oriental group)
由来
その鮮やかな赤い色が、童話『金太郎』のモデルとされる坂田金時(さかたのきんとき)の赤ら顔を連想させることから命名されたといわれる。
伝来
16世紀頃(江戸時代初期以前)に中国から日本へ伝わったとされる。明治時代以降に西洋ニンジンが普及するまでは、日本におけるニンジンの主流であった。
歴史背景
西日本を中心に土着し、各地で独自の品種選抜が行われてきた。香川県には明治10年(1877年)頃に種子が持ち込まれ、坂出市の砂地を利用した栽培が定着し、明治38年(1905年)頃から市場への出荷が本格化した。関西の正月料理(おせちや祝の膳、雑煮など)には欠かせない縁起物として定着している。
備考
西洋ニンジン(オレンジ色)はカロテンが主成分だが、金時人参はトマトと同様にリコピンが主成分である。栽培には高度な技術と手間がかかるため、一般的なスーパーでは冬場に限定して並ぶことが多い。
