選び方・調理法
選び方
【皮付き(推奨)】
外皮が濃い緑色でみずみずしく、乾燥していないものを選ぶ。ひげ(絹糸)は先端までしっとりとしており、淡い黄色から褐色のものが良品(ひげが黒く湿っているものは避ける)。
【皮なし(パック詰めなど)】
表面の色が明るいクリーム色で均一なもの。切り口が茶色く変色しておらず、全体に張りがあるものを選ぶ。
下処理
【皮付きの場合】
外側の硬い皮をむく。内側の薄皮とひげは、鮮度が良ければ柔らかく甘みがあるため、付けたまま調理が可能(天ぷらやグリルなど)。完全に取り除く場合は、ひげを持って丁寧に引き抜く。
【ゆで方】
食感と甘みを残すため、皮付きのまま(または薄皮1〜2枚残して)塩ゆですると風味が抜けにくい。沸騰した湯で3〜5分程度が目安。
保存方法
呼吸量が多く鮮度が落ちやすいため、購入後は早めに使い切るのが基本。
保存する場合は、乾燥を防ぐため新聞紙やキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ(ひげや皮は付けたままの方が日持ちする)。数日使わない場合は、固めに下ゆでして水分を拭き取り、ラップで包んで冷蔵・冷凍保存する。
時期・特徴
国内分布
主産地は北海道、千葉、茨城、山梨、愛知、群馬など。
スイートコーンの栽培地域とほぼ重なる。
時期
国内産(生): 5月下旬〜7月頃(スイートコーン収穫の少し前が最盛期)
輸入品・加工品: 通年(主にタイなどからの輸入品や水煮缶)
栄養
成熟したトウモロコシに比べると炭水化物(糖質)は少ないが、葉酸やカリウムを含む。芯まで食べられるため、食物繊維を効率よく摂取できるのが特徴。
特徴
トウモロコシ(スイートコーン)の成長過程で、大きく実らせる1本(主穂)を選別する際に間引きされた2番目以降の雌穂(副穂)。
全体が柔らかく、芯(コブ)ごと食べることができる。独特のコリコリとした歯ごたえとほのかな甘みが持ち味。近年では間引き用ではなく、ヤングコーン専用に改良された多収穫品種も栽培されている。
中華料理の具材として定着しているほか、フレンチやイタリアンではヒゲ付きのフリットや、皮ごとのグリル(蒸し焼き)などで供されることが多い。
品種・由来
- 品種名:下記「備考」参照
- 分類:イネ科トウモロコシ属
- 学名:Zea mays
外国語名:Baby corn(英)、Mini maïs / Maïs jeune(仏)
別名:ベビーコーン、ミニコーン
由来
英語の「Young Corn(若いトウモロコシ)」がそのまま名称となった。本来は間引き菜としての副産物であったが、その食味の良さから野菜の一つとして確立された。
伝来
トウモロコシ自体は16世紀にポルトガル人によって日本へ伝わり、スイートコーン(甘味種)は明治期に北海道へ導入された。
ヤングコーンとしての利用が一般家庭や飲食店に定着したのは、缶詰の輸入増加や、国内での生鮮流通が整った1980年代以降とされる。
歴史背景
トウモロコシは中南米原産で、世界三大穀物の一つ。古代より主食として栽培されてきた。長い育種選抜の歴史の中で、穀物用、飼料用、甘味用(スイートコーン)などが分化。
かつて日本では缶詰の水煮が主流であったが、近年はフレッシュ(生)の皮付きヤングコーンが初夏の季節食材として飲食店・小売店で人気を博している。
備考
【主な品種系統】
国内流通品の多くは、一般的なスイートコーン品種の副穂である。
イエロー種(モノカラー): 「ハニーバンタム」「味来(みらい)」「恵味(めぐみ)」など。
バイカラー種: 「ピーターコーン」など。
ホワイト種: 「ピュアホワイト」など(ヤングコーンの状態でも色が白い)。
専用品種: 1株から多数収穫できるように改良された品種も存在する。
【加工品】
水煮(缶詰・瓶詰・レトルトパウチ)、ピクルスなど。加工用はタイやベトナムなどの海外産がシェアの多くを占める。
