選び方・調理法
選び方
ヘタが鮮やかな緑色で、ピンと張っているものが新鮮。果実の皮にツヤとハリがあり、全体がムラなく色付いているものを選ぶ。実に割れや傷がなく、手に持った際に重みと硬さを感じるものが良質とされる。
下処理
食べる直前にヘタを取り、流水で洗う。ヘタの付け根には雑菌が溜まりやすいため、調理前に取り除くのが衛生的とされる。生食のほか、加熱することで甘みとうまみが凝縮されるため、ソテーやパスタ、煮込み料理にも適する。皮が気になる場合は、熱湯に数秒くぐらせて冷水に取る「湯むき」を行うと口当たりが良くなる。
保存方法
水気があると傷みやすいため、水気を拭き取ってから清潔な容器や保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。保存中もヘタから鮮度が落ちやすいため、あらかじめヘタを取っておくことで日持ちが良くなるとされる。完熟しすぎたものは、冷凍してそのまま煮込み料理に使うことも可能。
時期・特徴
国内分布
主な産地は熊本県、北海道、茨城、愛知、千葉など。栽培技術の向上により、全国各地で一年を通じて安定して生産されている。
時期
露地栽培の旬は6月〜8月の夏季だが、ハウス栽培が盛んなため通年流通している。冬から春にかけての時期は、低温でじっくり熟すため糖度が上がりやすい傾向にある。
栄養
大玉トマトと比較して、100gあたりのビタミンCやβ-カロテン、リコピンなどの栄養素が豊富に含まれる傾向がある。抗酸化作用を持つリコピン、アミノ酸の一種でうまみ成分でもあるグルタミン酸が豊富。
特徴
1個の重量が10〜30g程度の小型トマトの総称。大玉トマトに比べて水分が少なく、甘みと酸味が凝縮されているのが特徴。赤色のほか、黄色、オレンジ、紫、緑など多彩なカラーバリエーションがあり、形状も球形のほか、卵型(アイコなど)や洋ナシ型などが存在する。
品種・由来
- 品種名:千果(ちか)、アイコ、キャロル、サンチェリー、イエローアイコ
- 分類:ナス科ナス属
- 学名:Solanum lycopersicum var. cerasiforme
(シノニム:Lycopersicon esculentum var. cerasiforme)
由来
トマトの語源は、アステカ語で「膨らんだ果実」を意味する「tomatl(トマトル)」に由来するとされる。ミニトマト(チェリートマト)は、野生種に近い形態を維持しているタイプ。
伝来
日本には江戸時代初期(17世紀頃)に観賞用として渡来したが、食用として普及したのは明治時代以降。ミニトマトが一般に広く普及したのは、1980年代にタキイ種苗が発売した「プチトマト」がヒットしたことが契機とされる。
歴史背景
当初は機内食などの業務用や彩りとしての需要が中心だったが、糖度の高さや食べやすさから家庭菜園や一般市場で急速に人気が高まった。1980年代後半以降、多様な品種改良が進み、デザート感覚で食べられる高糖度品種やカラフルな品種が次々と登場した。
備考
「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざは、トマトの栄養価の高さを象徴している。ヨーロッパでは「トマトがあれば料理下手はいない」とも言われ、ソースのベースや隠し味として世界中で重宝されている。
