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ホタルイカ(蛍烏賊) Firefly squid

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選び方・調理法

選び方

生鮮品の場合は、胴にツヤがあり、赤褐色が濃く鮮やかなものを選ぶ。身がふっくらと丸く盛り上がっており、弾力があるものが新鮮。皮が剥がれているものや、全体に白っぽくなっているものは鮮度が落ちている。ボイル済みのものは、粒が揃っており、表面に光沢があって身がはち切れんばかりに膨らんでいるものが良質である。

下処理

口当たりの良さを追求するため、食感の障りとなる「目」「嘴(くちばし)」「軟骨(軟甲)」の3点を除去する。目はピンセットなどでつまみ出し、足の付け根にある嘴を押し出し、胴体の中にある透明な軟骨を引き抜く。

【重要】 内臓には旋尾線虫(寄生虫)が潜んでいる可能性があるため、生食する場合は「−20℃で24時間以上の冷凍処理」を行うか、内臓を完全に取り除く必要がある。一般的にはボイルして食すのが最も安全である。

保存方法

非常に鮮度落ちが早いため、入手後は速やかに調理するか、冷蔵(0〜3℃)で保存し、当日中に消費するのが望ましい。ボイルしたものは、水気を切って密閉容器に入れれば2〜3日は冷蔵保存が可能だが、風味は損なわれやすいため早めの消費を推奨。長期保存の場合は、ボイル後に小分けして冷凍する。

時期・特徴

国内分布

日本近海全域に分布するが、産地としては兵庫県(浜坂、香住など)と富山県(富山湾)が二大拠点として知られる。漁獲量では兵庫県が全国トップであり、富山県は定置網による鮮度の高さと「ホタルイカ身投げ」の景観で有名である。

時期

3月から6月頃までがシーズン。特に4月から5月の最盛期は、産卵のために沿岸へ浮上してくるため、身が太り、旨みが最も強くなる。

栄養

タンパク質に加え、ビタミンA、ビタミンB12、ビタミンEを豊富に含む。特にビタミンAの含有量は魚介類の中でもトップクラスであり、目の健康維持や皮膚の抵抗力を高める効果が期待できる。また、肝機能の働きを助けるタウリンや、銅、亜鉛などのミネラルも豊富。

特徴

体長約7cmの小型のイカ。胴、頭、腕などに約1000個の発光器を持ち、刺激を受けると青白く発光する。富山湾の「ホタルイカ群遊海面」は国の特別天然記念物に指定されている。身は小さいながらも内臓に濃厚な旨みがあり、丸ごと味わうことで独特の苦味と甘みの調和を楽しめるのが最大の特徴。

品種・由来

  • 品種名:ホタルイカ
  • 分類:ツツイカ目ホタルイカモドキ科ホタルイカ属
  • 学名:Watasenia scintillans

由来

1905年(明治38年)、東京大学の渡瀬庄三郎博士によって、ホタルのように美しく光るイカであることから命名された。それ以前は、松の葉に似ていることから「マツイカ」などと呼ばれていた。

伝来

日本近海の在来種。古くから産地では食用とされていたが、かつては肥料や釣り餌にされることも多かった。

歴史背景

大正時代に富山湾での観光漁業が始まり、春の風物詩として定着。昭和以降、冷蔵・冷凍技術の発展と輸送網の整備により、生のホタルイカが都市部の市場へも供給されるようになった。現在では春を告げる季節食材として、和食のみならずイタリアンやフレンチでも重宝されている。

備考

富山県では、生のホタルイカの足を細く切って刺身にする「竜宮そうめん」や、醤油漬けにした「沖漬け」などの郷土料理が発達している。

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