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ホタテガイ(帆立貝) Scallop / Saint-Jacques

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選び方・調理法

選び方

殻付きの場合は、殻が固く閉じているか、開いていても触れると素早く閉じるものが新鮮である。貝柱のみの状態では、身がこんもりと盛り上がり、透明感と艶があるもの、色は濁りのない乳白色か淡いオレンジ色のものを選ぶ。表面が溶けたようになっているものや、ドリップ(汁)が白濁しているものは鮮度が落ちているため避ける。

下処理

殻の膨らみが弱い方(平らな殻)を下にして持ち、隙間から洋包丁やヘラを差し込んで、殻の内側に沿うように貝柱を切り離す。内臓のうち、黒緑色の部分である「ウロ(中腸腺)」には貝毒や重金属が蓄積されやすいため、必ず取り除いて廃棄する。貝柱、ヒモ(外套膜)、生殖巣(卵巣・精巣)は食用可能。ヒモは塩揉みしてぬめりと汚れを落とし、水洗いして使用する。

保存方法

殻付きのまま保存する場合は、濡れ布巾などを被せて乾燥を防ぎ、冷蔵庫で保存する。むき身にした場合は、真水ではなく薄い塩水で軽く洗い、水気を完全に拭き取ってから1つずつラップで密閉し、冷蔵または冷凍保存する。

時期・特徴

国内分布

北海道、青森県(陸奥湾)、岩手県、宮城県などの北日本が主な産地。天然物のほか、垂下式や地撒きによる養殖が極めて盛んに行われており、日本産は高品質な食材として海外へも広く輸出されている。

時期

産卵期に向けて生殖巣が発達する冬から春(12月〜4月頃)と、プランクトンを豊富に摂取して貝柱が大きく成長する夏(7月〜8月頃)の2回、旬があるとされる。冬場はグリコーゲン含有量が高まり、甘みと旨みが一層強くなる。

栄養

低脂肪・高タンパクな食材の代表格。タウリンが豊富に含まれており、肝機能の補助や血圧抑制に効果があるとされる。また、味の構成成分としてグリシン、アラニン、グルタミン酸などの遊離アミノ酸や、旨み成分である核酸関連物質のイノシン酸が非常に豊富である。亜鉛やビタミンB12などのミネラル・ビタミン類も含む。

特徴

イタヤガイ科の二枚貝で、大きな貝柱(閉殻筋)が最大の特徴。強靭な貝柱で殻を素早く開閉し、海水を噴き出すことで水中を跳ねるように移動することができる。甘みが強く食感が良いため、刺身などの生食から、焼き物、煮物、バター焼きまで幅広い調理法に対応する。外套膜(ヒモ)は独特の歯ごたえがあり、珍味や加工品としての需要も高い。

品種・由来

  • 品種名:ホタテガイ(帆立貝)
  • 分類:イタヤガイ目イタヤガイ科ホタテガイ属
  • 学名:Mizuhopecten yessoensis

由来

貝殻の片方を帆のように立てて、風を受けて海上を走るという江戸時代の俗説に由来して「帆立貝」の名がついた。古くは「海扇(うみおうぎ)」とも呼ばれた。

伝来

日本近海の在来種。古来より北日本の重要な食用資源であり、江戸時代には干し貝柱(干貝)が長崎貿易の重要な輸出商品(俵物)として清(中国)へ送られていた。

歴史背景

中国では貝柱を「楊貴舌」と呼び、最高級の中華食材として珍重してきた歴史がある。ヨーロッパでは、キリスト教の聖者ヤコブ(サン・ジャック)の象徴とされ、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者が、巡礼の証としてその貝殻を身につける習慣があったことから「聖ヤコブの貝」と呼ばれる。

備考

可食部であっても、生殖巣の色(赤・オレンジは雌、白・クリーム色は雄)により味わいや質感が異なる。また、前述の「ウロ(中腸腺)」の生食は健康被害を招く恐れがあるため、調理時には確実な除去が求められる。

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