選び方・調理法
選び方
用途に応じて、配合されているチーズの種類(モッツァレラ、ゴーダ、チェダー等)を確認する。加熱時の「伸び」を重視する場合はモッツァレラの配合比率が高いものを、コクや風味を重視する場合はゴーダやレッドチェダーが含まれているものを選ぶのが一般的である。また、チーズ同士の付着を防ぐための「セルロース(食物繊維)」の有無も、仕上がりの食感や風味に影響するため確認の目安となる。
下処理
基本的にはそのまま使用できる。冷凍保存していたものを使用する場合は、解凍せずにそのまま加熱調理に用いるか、冷蔵庫で半解凍の状態にすると、加熱時に均一に溶けやすいとされる。
保存方法
開封後は空気中のカビ胞子が付着しやすく、表面積が広いため傷みが非常に早い。袋の空気を抜いて密閉し、冷蔵庫で保管して数日以内に使い切る。使い切れない場合は、あらかじめ小分けにしてラップに包み、密閉容器に入れて冷凍保存することが推奨される。
時期・特徴
国内分布
全国。原料となるチーズはオセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)や欧州からの輸入、または北海道産などが主流である。それらを国内の工場でシュレッド(細断)加工し、パッキングした製品が広く流通している。
時期
通年。
栄養
牛乳の成分が凝縮されており、良質なタンパク質、脂質、カルシウム、ビタミンA、B2を豊富に含む。特にカルシウムの吸収率が高いことで知られる。ただし、製造過程で食塩が加えられているため、塩分の過剰摂取には留意が必要である。
特徴
「シュレッドチーズ」とも呼ばれ、加熱することで溶けて糸を引く特性を持つチーズを中心に構成されている。一般的には、マイルドな風味のゴーダや加熱により伸びるモッツァレラがベースとなる。表面にセルロースをまぶしてある製品は、パラパラとして扱いやすい反面、加熱時にわずかに粉っぽさが残る場合がある。プロ向けの製品には、セルロース不使用の無添加タイプも存在する。
品種・由来
- 品種名:ミックスチーズ、シュレッドチーズ
- 分類:ナチュラルチーズ(またはプロセスチーズ)
- 学名:―
由来
「ピザ用チーズ」という名称は、1970年代以降の日本においてピザ(ピッツァ)の普及とともに定着した和製英語に近い呼称である。英語圏では「Shredded Cheese」や「Pizza Cheese」と呼ばれる。
伝来
戦後、イタリア料理やアメリカンピザの流入とともにチーズの消費が拡大。当初はブロック状のチーズを厨房で削って使用していたが、調理の簡便化を求める需要に応え、あらかじめ削った状態で袋詰めされた製品が開発・普及した。
歴史背景
1980年代から90年代にかけて、家庭用オーブンレンジの普及や宅配ピザチェーンの拡大により、家庭でも手軽に使えるピザ用チーズの市場が急速に成長した。近年では、特定のチーズ(ラクレットやエメンタール等)を配合した、より専門性の高いミックス製品も登場している。
備考
加熱せずに生食できるものと、加熱調理専用のものがある。パッケージの表示を確認し、特に「要加熱」と記載されているものは必ず加熱して供する。
