選び方・調理法
選び方
茎の根元が鮮やかな紅色で、白い部分とのコントラストがはっきりしているものを選ぶ。
葉先までピンとしていて緑色が濃く、乾燥していないものが良品。白い茎の部分が茶色く変色していたり、しなびているものは鮮度が落ちており、筋っぽく硬いため避ける。
下処理
水洗いして泥や汚れを落とす。
根元の硬い皮や、茎を包んでいる薄皮(はかま)を取り除く。
根元の太い部分に熱湯をかけるか、さっと湯通しすると、紅色の部分がより鮮やかに発色する。
保存方法
乾燥と低温に弱いため、濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室(または冷暗所)で保存する。日持ちしないため、購入後は3〜4日を目安に使い切るか、甘酢漬けに加工する。
時期・特徴
国内分布
愛知県、静岡県、千葉県、茨城県などが主産地。特に愛知県はハウス栽培が盛ん。
時期
ハウス栽培により通年流通しているが、露地物の旬は初夏(6月〜8月頃)。
栄養
辛味成分のジンゲロール、ショウガオールを含み、食欲増進や殺菌作用、身体を温める効果が期待される。ただし、食べる量が少ないため、栄養源というよりは薬効や風味付けの意味合いが強い。
特徴
一般的に「ハジカミ」と呼ばれるのは、小生姜(金時生姜など)の根茎を植え付け、新芽が伸びて葉が開き始めた頃に、葉がついたまま若採りしたもの。
市場では「矢生姜(ヤショウガ)」とも呼ばれる。筆のような形状から「筆生姜」と呼ばれることもある。
根元の鮮やかな紅色は、日光に当てることで発色させたもの(または品種特性)。爽やかな辛味と香りがあり、焼き魚のあしらい(彩り)や、料理の合間の口直し(口中の脂を洗い流す)として欠かせない存在である。
品種・由来
- 品種名:金時(きんとき)、谷中(やなか)、三州(さんしゅう)など
- 分類:ショウガ科ショウガ属
- 学名:Zingiber officinale
由来
「ハジカミ」という言葉は、古くはショウガの古名であった。「ハジ(端)が赤み(紅)を帯びている」ことから「端赤味(ハジアカミ)」が転じて「ハジカミ」になったとする説や、食べた時に顔をしかめる(端噛み)ほどの辛味があることに由来する説などがある。
伝来
ショウガ自体は中国から伝来したが、盆や正月、祝いの席の料理に添える日本独自の食文化として、現在の「ハジカミ」の形が定着した。
歴史背景
『古事記』にも記載があるほど古くから日本にある香辛料。かつてはショウガそのものを「ハジカミ」と呼んでいたが、現在では「サンショウ(山椒)」を「ナルハジカミ(成るハジカミ)」と呼ぶのに対し、焼き魚に添える酢漬けの矢生姜や葉生姜を指して「ハジカミ」と呼ぶのが一般的になっている。
備考
焼き魚に添えられているハジカミは、ただの飾りではなく「口直し」の役割があるため、魚を食べ終わった後に(または合間に)白い茎の部分を食べるのが作法とされる。硬い繊維が残る場合は残してもよい。
