選び方・調理法
選び方
葉の緑色が濃く鮮やかで、肉厚なものを選ぶ。葉先までピンと張っており、折れやしおれがないものが良品。切り口(株元)を確認し、みずみずしいものが新鮮。切り口が乾燥していたり、中心から芯が飛び出しているものは鮮度が落ちているか硬い可能性があるため避ける。
下処理
根元の硬い部分は少し切り落とす。根元(ハカマ部分)には土や汚れが溜まりやすいため、葉を少し広げるようにして流水で丁寧に洗い流す。用途に合わせて適当な長さにカットする。
保存方法
乾燥に弱いため、濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存する(目安は2〜3日)。
長期保存する場合は、使いやすい長さにカットして保存袋に入れ、冷凍保存するとよい(目安は1ヶ月)。冷凍のまま加熱調理に使用できる。
時期・特徴
国内分布
主産地は高知県、栃木県、茨城県、群馬県など。
軟化栽培される「黄ニラ」は岡山県が主産地。
花茎を食べる「花ニラ」は高知県や栃木県などで生産されるほか、専用品種を用いたものが宮城県や山形県などで生産されている。
時期
通年(施設栽培により一年中流通する)。
本来の旬は春(3月〜5月頃)とされ、この時期の葉は特に柔らかく香りが良い。冬場のニラは肉厚で甘みが増す傾向にある。
栄養
β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンB1・B2・E、ビタミンK、葉酸、カリウムなどを豊富に含む緑黄色野菜。
特有の香気成分である硫化アリル(アリシン)を含み、豚肉などに含まれるビタミンB1の吸収を促進するため、疲労回復やスタミナ増強に効果的とされる。
特徴
特有の強い香りと風味を持ち、中華料理、韓国料理、和食の炒め物、鍋物、汁物、和え物などに欠かせない食材。
一般的な「葉ニラ」のほか、光を遮断して軟化栽培した「黄ニラ」は、甘みがあり香りが上品で柔らかく、高級食材として扱われる。
トウ立ちした花茎や専用品種を利用する「花ニラ」は、シャキシャキとした食感と甘みが特徴で、炒め物に向く。
品種・由来
- 品種名:グリーンベルト、スーパーグリーンベルト、ワンダーグリーンベルト、テンダーポール(花ニラ用)など
- 分類:ヒガンバナ科(旧ユリ科)ネギ属
- 学名:Allium tuberosum
由来
和名の「ニラ」は、古代の呼び名である「カミラ(加美良)」「コミラ(古美良)」が転訛したものとされる。「ミラ」は「美辣(うまい辛味)」を意味するという説がある。
英名のChinese Chiveのほか、Garlic Chiveとも呼ばれる。
伝来
原産地は中国西部から中央アジアとされる。日本への伝来は古く、『古事記』(712年)や『万葉集』にも記載が見られることから、古代より自生あるいは栽培されていたと考えられる。
歴史背景
中国では紀元前から栽培され、「五辛(ごしん)」の一つとして、精力がつきすぎるため修行僧には禁忌とされるほど強い薬効と香味を持つ野菜として扱われてきた。『史記』には富の象徴として記述されている。
日本では古くは薬草としての側面が強かったが、戦後、一般野菜として広く普及した。
備考
【注意】園芸植物として春に星型の花を咲かせる「ハナニラ(イフェイオン/学名:Ipheion uniflorum)」は、葉のにおいがニラに似ているが、有毒植物であり食用ではない。食用の「花ニラ(ニラの花茎)」とは全くの別種であるため、家庭菜園などで混同しないよう厳重な注意が必要である。
