選び方・調理法
選び方
全体的に均一に赤く色づき、皮に張りといきいきとしたツヤがあるものを選ぶ。ヘタの切り口が新しく、変色や乾燥していないものが新鮮。持ったときにずっしりと重みを感じるものは肉厚で水分が保たれている。
下処理
通常のピーマンやパプリカと同様、縦半分に切り、ヘタと種、ワタを取り除く。形状が扁平で種が奥に入り込んでいることがあるため、丁寧に取り除く。皮は薄く口に残りにくいため、生食の場合もそのままでよいが、直火で炙って皮をむくとより甘みが際立ち、マリネなどに適する。
保存方法
乾燥に弱いため、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。熟した果実のため、緑色のピーマンよりも日持ちは短い。購入後は早めに使い切るのが望ましい。
時期・特徴
国内分布
茨城県、熊本県、宮城県、山形県などで生産されているが、生産量は多くなく、地域の直売所や家庭菜園での流通が主である。
時期
露地栽培は7月~10月の夏秋が旬。施設栽培により通年流通しているが、流通量は夏場が多い。
栄養
完熟果であるため、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンが非常に豊富。特にビタミンCは通常の緑ピーマンの数倍含まれるとされる。糖度が高く、抗酸化作用のある成分を含むことから、機能性野菜としても注目される。
特徴
トマトのような扁平な丸い形をした赤色のパプリカ(ピーマン)。果肉は非常に厚く、糖度が高く(8度〜10度前後になることもある)、フルーツのような甘みがあるのが最大の特徴。
ピーマン特有の青臭さや苦味がほとんどないため、生食に最適。噛むとパリッとした食感があり、ジューシーである。加熱するとさらに甘みが増し、濃厚な味わいになる。見た目が愛らしいため、器として肉詰め(ファルシ)にするのも人気の調理法である。
品種・由来
- 品種名:カプチン(他、はなまる 等)
- 分類:ナス科トウガラシ属
- 学名:Capsicum annuum (Grossum Group)
由来
形状がトマトに似ているピーマン(パプリカ)であることから「トマトピーマン」と呼ばれ、それが短縮されて「トマピー」という通称が定着した。
伝来
日本国内で育成された品種群である。1990年代から開発が進み、代表的な品種「カプチン」は2002年(平成14年)に品種登録された。
歴史背景
日本の種苗会社や育種家によって開発された比較的新しい野菜。バルカン半島の品種とハンガリーの品種などを交配し、日本の気候や好みに合うように改良されたとされる。
名称や形状から「トマトとピーマンの掛け合わせ(バイオ技術)」と誤解されることがあるが、植物学的にはトウガラシ属同士の交配であり、トマトの遺伝子は入っていない。その育てやすさと食味の良さから、家庭菜園用の品種としても人気を博している。
備考
一般的に流通している「トマピー」という名称は商品名や通称であり、品種としては「カプチン」やサカタのタネの「はなまる」などが該当する。海外では「Tomato pepper」や「Pimiento cheese pepper」などの名称で類似の品種が存在する。
