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トウガン(冬瓜) Winter Melon / Wax Gourd

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選び方・調理法

選び方

持ったときにずっしりとした重みがあるものを選ぶ(軽いものは中の水分が抜け、スが入っている可能性がある)。

表面の状態は品種によるが、全体に白い粉(ブルーム)が吹いているものは完熟しており、貯蔵性が高い。一方、沖縄種などの粉が出ない品種は、皮が濃い緑色でツヤがあり、うぶ毛が痛いほど立っているものが新鮮である。

カットされたものは、切り口が白くみずみずしいもの、種がしっかりと詰まっているものを選ぶ。

下処理

皮は硬いため、包丁やピーラーで厚めにむく。種とワタは食感が悪く酸味が出やすいため、スプーン等できれいに取り除く。

淡白な味で煮崩れしやすいため、煮物の場合は面取りをし、下茹でするのが一般的。皮を薄く残して塩茹でし、冷水に取ると鮮やかな緑色に仕上がる(翡翠煮)。

保存方法

丸ごとの(切っていない)状態であれば、風通しのよい冷暗所で数ヶ月保存が可能。

カットしたものは傷みが早いため、種とワタを取り除き、ラップでぴったりと包んで冷蔵庫(野菜室)に入れ、2〜3日以内に使い切る。

冷凍保存も可能。使いやすい大きさにカットして冷凍すると、繊維が壊れて味が染み込みやすくなるため、汁物や煮込み料理の時短調理に向く(ただし食感は柔らかくなる)。

時期・特徴

国内分布

愛知県、沖縄県、岡山県、神奈川県、鹿児島県などが主な産地。特に愛知県(豊橋など)と沖縄県で多くの生産が行われている。

時期

7月~9月(夏)。

貯蔵性が高いため冬場も流通するが、旬は夏である。

栄養

約95%以上が水分で、低カロリー。カリウムを多く含み、余分なナトリウムの排出を助ける。また、アミノ酸の一種「シトルリン」が含まれており、利尿作用によってむくみの解消や腎臓の働きを助ける効果が期待される。

特徴

インド原産とされるウリ科の野菜。和名に「冬」とつくが、夏に収穫される野菜である。皮が硬く丈夫で、冷暗所におけば「冬まで保存できる」ことからその名がついたとされる。

果肉は白く、加熱すると無色透明に近くなり、とろけるような食感になる。味や香りは極めて淡白でクセがないため、だしやスープ、合わせる食材(鶏肉、ひき肉、海老など)の旨味を吸わせて調理するのに適している。

完熟すると皮に白い粉(蝋物質)がつく品種があるが、これは乾燥を防ぐための天然成分であり、品質には問題ない。近年は粉が出ない品種(琉球種など)の流通も増えている。

品種・由来

  • 品種名:

大丸冬瓜(球形・粉が吹く)、長冬瓜(円筒形)、琉球冬瓜(沖縄冬瓜/粉が出ない・皮が厚い)、小冬瓜(姫冬瓜/使い切りサイズ)

  • 分類:ウリ科トウガン属
  • 学名:Benincasa hispida

由来

中国語の「冬瓜(ドングァ)」が転訛して「トウガン」となった。「トウガ」とも呼ばれる。漢字の由来は前述の通り、冬まで保存できることにちなむ。英名の「Wax Gourd」は、完熟果の表面に出る白い蝋(ワックス)状の粉に由来する。

伝来

原産地はインドあるいは東南アジアとされる。中国を経由し、日本へは奈良時代あるいはそれ以前(5世紀頃)に伝来したといわれる。

歴史背景

平安時代の『本草和名』に記載があり、古くから親しまれてきた。江戸時代の料理書にも多くの調理法が記されている。かつては大きな果実が一般的だったが、核家族化に伴い、カット販売や、丸ごと冷蔵庫に入る「ミニ冬瓜(姫冬瓜)」の需要が高まっている。

備考

漢方や薬膳では、体の熱を冷ます(清熱)食材として扱われ、夏バテ対策やむくみ取りに利用される。種子も「冬瓜子(とうがし)」という生薬として利用されることがある。

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