選び方・調理法
選び方
表面にツヤがあり、色が均一で、断面が乾燥してひび割れていないものを選ぶ。熟成期間によって風味が大きく異なるため、用途に合わせて選択する。数ヶ月熟成の「マイルド」はしなやかで弾力があり、1年以上の長期熟成(シャープ、エクストラシャープ)は、組織が締まり、アミノ酸の結晶による白い斑点が見られることがあり、ホロホロとした質感になる。
下処理
そのまま食す場合は、食べる30分〜1時間前に冷蔵庫から出し、室温に戻しておくと風味が引き立つ。調理に使用する場合は、溶けやすくするためにグレーターで削るか、細かくシュレッドして使用する。
保存方法
乾燥を嫌うため、開封後は切り口をラップで隙間なく包み、さらに密閉容器や保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室などで保管する。ハードタイプの中では比較的保存性が高いが、表面にカビが発生しやすいため注意が必要。冷凍は組織が脆くなり食感が変わるため、加熱調理用としてのみ推奨される。
時期・特徴
国内分布
世界で最も生産量が多いチーズの一つであり、日本国内でもオーストラリア、ニュージーランド、アメリカなどからの輸入品のほか、北海道を中心に国内の牧場でも広く生産されている。
時期
通年。
栄養
タンパク質、脂質、カルシウムが極めて豊富。特にカルシウムとリンのバランスが良く、骨の健康維持に寄与する。代謝を促すビタミンB2や、皮膚を保護するビタミンAも含まれる。
特徴
牛乳を原料とするハードタイプのナチュラルチーズ。最大の特徴は、細かく切った凝乳(カード)を積み重ねて反転させ、重みで水分を抜きながら酸度を高める「チェダリング」という独自の工程にある。これにより、独特の層状の組織(繊維状の質感)が生まれる。
色は大きく分けて、アナトー色素で着色した「レッド・チェダー」と、無着色の「ホワイト・チェダー」がある。若いうちは爽やかな酸味とマイルドなコクがあり、熟成が進むにつれて非常に濃厚な旨味とシャープな刺激が加わる。プロセスチーズの主要な原料としても欠かせない存在である。
品種・由来
- 品種名:チェダー
- 分類:ナチュラルチーズ(ハードタイプ)
- 学名:-
由来
イギリス・サマーセット州のチェダー村で作られ始めたことに由来する。
伝来
イギリスから世界各地(特に旧英連邦諸国)へ伝わり、各地の気候に合わせて発展した。日本へは明治時代以降、西洋文化の導入とともに伝わり、戦後はアメリカ経由の製法がプロセスチーズ原料用として普及した。
歴史背景
12世紀後半の記録には既にその名が登場し、ヘンリー2世が絶賛したとも伝えられる。19世紀後半にジョセフ・ハーディングが科学的な製造管理を導入し、「製造標準」を確立したことで、品質の安定した製品が世界中に普及する礎となった。
備考
伝統的な製法では、布を巻いて熟成させる「クロスバウンド(布巻き)・チェダー」があり、これは非常に芳醇で複雑な風味を持つ高級品として扱われる。
