選び方・調理法
選び方
全体にふっくらとした丸みがあり、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものを選ぶ。表面に深い傷やひび割れがなく、適度な湿り気があるものが良品とされる。セレベスの最大の特徴である芽の部分が、鮮やかな赤色(または赤紫色)をしており、乾燥して萎びていないかを確認する。
下処理
土を洗い流した後、皮をむく。一般的なサトイモに比べてぬめりが少ないため扱いやすいが、気になる場合は塩もみをしてから水洗いする。水にさらしてアクを抜くことで、仕上がりが白く綺麗になる。和食では、形を活かすために六角などに剥く「六方剥き」にすることが多い。
保存方法
寒さと乾燥に弱いため、新聞紙に包んで風通しの良い冷暗所で常温保存する。冷蔵庫に入れると低温障害を起こし、中心部が変色したり傷みが早まったりするため避ける。長期保存したい場合は、硬めにゆでてから使いやすい大きさに切り、密封して冷凍保存する。
時期・特徴
国内分布
主な産地は千葉県で、全国の生産量の多くを占める。次いで熊本県、宮崎県、静岡県、埼玉県など、関東以南の比較的温暖な地域を中心に栽培されている。
時期
収穫は9月頃から始まり、1月頃まで流通する。最も味が乗り、品質が安定する旬は11月〜12月の冬場である。
栄養
主成分はデンプンで、カリウムや食物繊維、ビタミンB1を豊富に含む。サトイモ類特有のガラクタン(多糖類)も含み、消化促進や免疫力向上の効果が期待される。他のサトイモと比較しても栄養価は同等だが、デンプン質が多いためエネルギー量はやや高めとなる。
特徴
インドネシアから伝来したサトイモの一種。親イモと子イモが共に大きく育ち、その両方を食用にする「親子兼用種」である。肉質は粉質が強く、加熱するとサトイモ特有のねっとり感よりも、ジャガイモに近い「ホクホク」とした食感になるのが最大の特徴。煮ても型崩れしにくいため、煮物料理に適している。
品種・由来
- 品種名:セレベス(赤目芋)
- 分類:サトイモ科サトイモ属
- 学名:Colocasia esculenta (L.) Schott
由来
インドネシアのスラウェシ島(旧名:セレベス島)から導入されたことに由来する。芽の部分が赤いことから、国内では「赤目芋(あかめいも)」や「赤芽芋(あかめいも)」とも呼ばれる。
伝来
日本へは、大正時代にインドネシアから導入されたとされている。それまでの在来種にはない食感と、親イモまで美味しく食べられる効率の良さから各地へ広まった。
歴史背景
サトイモ自体は縄文時代に日本へ伝わったとされる古くからの重要作物だが、セレベスは比較的新しい外来品種として定着した。縁起の良い「大吉芋」という別名を持つ地域もあり、特に関東地方では正月料理の煮しめや、お祝い事の席で親しまれてきた歴史がある。
備考
粘り気が少ない性質を活かし、コロッケやポテトサラダ、ポタージュといった洋食へのアレンジも推奨される。
