選び方・調理法
選び方
葉の色が濃い緑色で、全体にみずみずしくハリがあるものを選ぶ。葉が密に付いており、茎が太く真っ直ぐに伸びているものが良品。葉が黄色く変色しているものや、茎が極端に曲がっているものは収穫から時間が経過し、鮮度が落ちている可能性があるため避ける。
下処理
ボウルに張った冷水にしばらく放すと、シャキッとした食感が戻る。茎の下部の硬い部分は切り落とす。天然物や自生しているものを扱う際は、小さな虫や付着物が残らないよう、流水で特に念入りに洗浄する。
調理法
独特の爽やかな香りと、ダイコンやワサビに似たピリッとした辛味が特徴。ステーキなどの肉料理の付け合わせ(ガルニチュール)として定番だが、サラダなどの生食のほか、サッと茹でてお浸しや胡麻和え、かき揚げ、スープの具材としても非常に優秀である。加熱しすぎると香りと食感が損なわれるため、手早く調理するのがコツ。
保存方法
乾燥に極めて弱いため、濡らしたペーパータオルで根元を包むか、コップなどの容器に少量の水を入れて立てて差し、ポリ袋を被せて冷蔵庫の野菜室で保存する。水は毎日替えるのが望ましい。鮮度が落ちやすいため、2〜3日を目に早めに使い切る。
時期・特徴
国内分布
山梨県(道志村など)、栃木県、沖縄県、愛知県などが主な産地。清らかな湧水や流水を好むため、各地の河川や湧水地に自生している姿も多く見られる。
時期
栽培品は周年流通している。露地物や自生品の旬は3月〜5月頃の春先で、開花前の柔らかい時期が最も美味とされる。
栄養
「最強の野菜」とも称されるほど栄養価が高く、β-カロテン、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄分を豊富に含む。また、特有の辛味成分であるシニグリンは、食欲増進や胃もたれの解消、血行促進に効果があるとされる。
特徴
アブラナ科オランダガラシ属の多年草で、半水生の植物。繁殖力が非常に強く、茎の一節を水に浸けておくだけでも容易に発根する。肉料理に添えられるのは、その独特の辛味が口の中をさっぱりさせるとともに、消化を助けるという理にかなった理由がある。
品種・由来
- 品種名:オランダガラシ(目立った品種分化はなく、在来系統が中心)
- 分類:アブラナ科オランダガラシ属
- 学名:Nasturtium officinale R. Br.
由来
フランス語の「クレソン(Cresson)」が一般的。和名の「オランダガラシ」は、江戸時代から明治時代にかけて西洋から伝わった「辛味のある植物」という意味に由来する。英語では「ウォータークレス(Watercress)」と呼ばれる。
伝来
明治初期に、東京築地周辺の外国人居留地に住む外国人向けの食材として導入された。その後、繁殖力の強さから各地の河川などに野生化し、現在では日本全国に帰化植物として定着している。
歴史背景
ヨーロッパ原産。古くから薬草としても利用され、14世紀のフランスで栽培が始まったとされる。日本で一般の食卓に普及したのは、洋食文化が定着した昭和中期以降のことである。
備考
米疾病対策センター(CDC)の「栄養素密度の高い果物・野菜ランキング」において、100点満点中100点を獲得し、1位に選出されたことでも注目を浴びた。
