選び方・調理法
選び方
【熟成タイプの場合】
表面の白カビが均一で、側面が膨らみすぎていないものを選ぶ。指で軽く押した時に弾力があり、芯まで柔らかさを感じるものが食べ頃。熟成が進むとカビに赤茶色の斑点が出ることがあるが、これは風味が増している証拠でもある。ただし、乾燥によるひび割れや、黒っぽいカビ、強烈なアンモニア臭がするものは過熟または劣化しているため避ける。
【ロングライフ(殺菌)タイプの場合】
日本で多く流通している缶入りやパック入りの殺菌タイプは、熟成が止まっているため、賞味期限内であればいつでも安定した品質で食べられる。
下処理
表皮(白カビ部分)もそのまま食べられる。内部が柔らかく包丁につきやすいため、カットする際は包丁を湯で温めるか、濡らしてから切ると断面がきれいになる。また、専用のワイヤーカッターやナイフを使用するのも良い。
保存方法
乾燥を防ぐため、切り口をラップで密着させて包み、密閉容器に入れて冷蔵庫(野菜室が適温)で保存する。熟成タイプは日々味が変化するため、食べ頃を逃さないよう早めに消費する。
時期・特徴
国内分布
フランス(原産国)。
日本国内(北海道など)でも広く製造・流通している。
時期
通年
栄養
タンパク質と脂質が豊富。熟成に関与する白カビ(Penicillium camembertiなど)の酵素によって、タンパク質や脂質がペプチドやアミノ酸に分解されているため、消化吸収が良いとされる。カルシウムの優れた供給源でもある。
特徴
フランスのノルマンディー地方原産の、世界で最も有名な白カビ熟成タイプの軟質チーズ。表面はビロード状の白いカビに覆われ、内部はクリーム色で、熟成が進むにつれてとろりと柔らかくなる。濃厚なコクとミルクの旨味がありながら、青カビチーズのような鋭い刺激臭は少なく、マイルドで食べやすい。加熱すると非常によく溶けるため、チーズフォンデュやアヒージョ、フライなどにも適している。
品種・由来
- 品種名:
カマンベール
- 分類:
ナチュラルチーズ(白カビタイプ・軟質)
- 学名:
—
由来
1791年、フランス・ノルマンディー地方のカマンベール村に住む農婦、マリー・アレル(Marie Harel)が考案したことからその名がついたとされる。
伝来
—
歴史背景
フランス革命期の18世紀末(1791年頃)に発明された、チーズの歴史の中では比較的新しい種類である。ブリー地方から逃れてきた司祭からマリー・アレルが製法を教わり、地元のチーズ改良して完成させたといわれる。
当初は地元の特産品に過ぎなかったが、ナポレオン3世に献上され絶賛されたことや、1890年にリデル技師が円形の木箱(経木で作った箱)を考案したことで長距離輸送が可能になり、フランス全土、そして世界中へ普及した。
日本でも早くから受容され、日本人の嗜好に合わせてクセを抑えたロングライフタイプ等が広く製造されている。
備考
伝統的な製法(カマンベール・ド・ノルマンディ AOP)では、無殺菌乳を使用し、お玉(レードル)で型入れを行うなど厳格な規定がある。一方、現代の工場生産品には、熟成を調整して日持ちを良くした「スタビライズ製法」や、加熱殺菌して熟成を止めたタイプも多い。
