選び方・調理法
選び方
葉の緑色が鮮やかで、変色や枯れがないものを選ぶ。茎は白く透き通り、太さが均一で真っ直ぐに伸びているものが良質である。根元のスポンジ部分が乾燥しておらず、容器の中に余分な水分が溜まって濁っていないか(腐敗の兆候がないか)も重要な確認事項である。
下処理
根元のスポンジ部分から1cmほど上の部分を包丁で切り落とす。切り離した後は、葉に残った種子の殻を洗い落とすように、ボウルに張った水でさっと振り洗いする。生のまま食べるのが最も一般的であり、特有の辛味と酵素を活かすことができる。
保存方法
乾燥と密閉を避けるため、購入時の容器のまま、または立てた状態で冷蔵庫の野菜室に保管する。非常に傷みやすいため、購入後は2〜3日以内を目安に使い切るのが望ましい。使いかけを保存する場合は、乾燥しないようポリ袋などで軽く包むとよい。
時期・特徴
国内分布
施設内での水耕栽培が主流であるため、特定の産地に依存せず全国各地で生産されている。主な生産地としては福岡県、千葉県、神奈川県などが挙げられる。特に福岡県は現代的な量産体制を確立した発祥の地の一つとされる。
時期
工場などの施設内で環境制御して栽培されるため、季節を問わず年間を通じて安定した品質で市場に流通している。
栄養
ダイコンの幼若植物(スプラウト)であり、成長したダイコンよりも特定の栄養素が凝縮されている。β-カロテン、ビタミンC、K、葉酸、カリウムを豊富に含むほか、辛味成分であるイソチオシアネートを含有し、抗酸化作用や解毒作用が期待されている。
特徴
ダイコンが発芽した直後の双葉の段階で収穫したもので、ピリッとした鋭い辛味が最大の特徴である。水耕栽培により清潔に保たれ、彩りとアクセントを兼ねた薬味やサラダ、和え物の具材として幅広く利用される。
品種・由来
- 品種名:カイワレダイコン(大根芽)
- 分類:アブラナ科ダイコン属
- 学名:Raphanus sativus var. longipinnatus
由来
開いた双葉の形状が、二枚貝をパッと割ったような姿に見えることから「貝割れ菜(かいわれな)」と名付けられたとされる。
伝来
ダイコンそのものは弥生時代以前に伝来したとされるが、その芽を食用とする文化は日本独自に発展した。
歴史背景
平安時代の辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』に「黄化大根芽」としての記述があり、古くから貴族の食膳にのぼる高級食材であったとされる。明治から昭和初期にかけても料亭などで使われる特殊な野菜であったが、1970年代に福岡県の生産者が水耕による周年栽培技術を確立したことで、一般家庭に広く普及した。
備考
1996年の病原性大腸菌O157騒動の際、原因食材の疑いをかけられ(後に否定)大きな打撃を受けた歴史があるが、現在は極めて厳格な衛生管理のもとで生産されている。
