選び方・調理法
選び方
表面にうぶ毛(細い毛)がびっしりと密生しており、全体に鮮やかな緑色で張りのあるものを選ぶ。角がはっきりしており、がくの部分がみずみずしく、切り口が変色していないものが新鮮とされる。大きすぎると筋が発達して硬くなり、苦味も出やすいため、5〜10cm程度の小ぶりなものが良質である。
下処理
がくの付け根にある硬い部分は、包丁で面取りするようにひとむきすると、食感が良くなり見た目も美しく仕上がる。全体を軽く塩もみして表面のうぶ毛を取り除くことで、口当たりが滑らかになり、ゆでた際の発色も鮮やかになる。
保存方法
低温と乾燥に弱いため、新聞紙やポリ袋に包んで冷蔵庫の野菜室で保管する。10℃前後が適温とされ、5℃以下では低温障害により黒ずみ(褐変)が生じやすいため注意が必要である。鮮度が落ちやすいため、購入後は2〜3日以内を目安に早めに使い切るのが望ましい。
時期・特徴
国内分布
鹿児島県、高知県が主要な産地であり、次いで沖縄県、宮崎県など温暖な地域での栽培が盛んである。国内産が品薄になる冬場から春先にかけては、タイ、フィリピンなどの東南アジア諸国から輸入されている。
時期
露地栽培の旬は7月から9月の夏季である。ハウス栽培や輸入品との組み合わせにより、現在は市場に年間を通じて安定的に供給されている。
栄養
食物繊維(ペクチンなど)が豊富で、β-カロテン、ビタミンB1、B2、C、カリウム、カルシウム、葉酸などをバランスよく含む。独特の粘り成分は水溶性食物繊維のペクチンによるものであり、整腸作用や血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できる。
特徴
アオイ科特有の美しい花を咲かせ、未熟な果実を食用とする。最大の特徴は刻んだ際に現れる強い粘り(ぬめり)と食感にある。一般的に流通しているのは断面が星形の五角種だが、肉質が柔らかい丸さや種、アントシアニンを含む紅色の品種、生食用に改良された品種など多様な形態が存在する。
品種・由来
- 品種名:アーリーファイブ、グリーンロケット、エメラルド(丸オクラ)、ベニー(赤オクラ)
- 分類:アオイ科トロロアオイ属
- 学名:Abelmoschus esculentus
由来
英語名の「Okra」は、西アフリカのガーナ周辺で話されているトウィ語の「nkrama」に由来するとされる。アメリカ合衆国南部などでは「Gumbo(ガンボ)」とも呼ばれる。
伝来
日本へは幕末から明治時代初期にかけて、アメリカやフランスから観賞用・食用として導入されたとされる。一般の食卓に広く普及したのは1970年代以降である。
歴史背景
アフリカの北東部(エチオピア周辺)が原産地とされ、古代エジプトでは紀元前から栽培されていた記録がある。その後、奴隷貿易と共にアメリカ大陸へ伝わり、世界各地へ広がった。日本でも当初は「アメリカネリ」と呼ばれ、その粘り気が注目されていた。
備考
赤オクラは加熱するとアントシアニンが分解されて緑色に変色するため、その鮮やかな色調を活かす場合は、生でスライスしてサラダや和え物に使用するのが一般的である。
