選び方・調理法
選び方
全体が鮮やかな桃色で、表皮に光沢があり、うろこが密着しているものが新鮮。えらが鮮紅色で、身に張りと弾力があるものを選ぶ。体側の黄色い縦帯がくっきりし、腹部が淡くつやのあるものが目安。
下処理
うろこを取り、頭を落としてえらと内臓を除き、腹腔内の血合いをよく洗って水気を拭く。身はやわらかく崩れやすいので、包丁を立てすぎずに三枚におろす。腹骨は身割れしやすいため、無理に一気に落とさず丁寧にすく。刺身や焼き物は、軽く振り塩(または一塩)をして身を締めてから使うと扱いやすい。
保存方法
鮮度が落ちやすいので、購入後はできるだけ早く調理する。冷蔵は内臓を抜いて水気を拭き、ペーパーで包んで密閉し低温で保存(目安は当日〜翌日)。長期は三枚におろして小分けし、空気に触れないよう包んで冷凍する。
時期・特徴
国内分布
日本では新潟県以南の日本海側、鹿島灘以南の太平洋側、瀬戸内海などの沖合いに分布し、砂泥底の海底に生息する。
時期
通年流通するが、底びき網の漁期などと重なる秋〜冬に入荷が増え、味の旬は晩秋から春先にかけてとされる(地域差あり)。
栄養
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の「いとよりだい/生」(可食部100g)では、たんぱく質18.1g、脂質1.7g、カリウム390mg、カルシウム46mg、ビタミンD 11.0μg、ビタミンE(α-トコフェロール)0.6mg。脂質は多くないが、n-3系脂肪酸としてEPA 48mg、DHA 270mgを含む。
特徴
背側は鮮やかな桃色で、体側に6〜8本ほどの黄色い縦帯が走る。大型では尾びれ上葉の先が糸状に長く伸びる。身はくせのない上品な白身で、煮つけ、塩焼き、蒸し物、椀物、揚げ物、刺身(皮霜造り・炙り)や洋風のスープ・グラタンなど幅広く向く。
品種・由来
- 品種名:イトヨリダイ(流通名:イトヨリ)
- 分類:イトヨリダイ科イトヨリダイ属
- 学名:Nemipterus virgatus (Houttuyn, 1782)
由来
尾びれ上葉が糸状に伸び、泳ぐと金糸をより合わせるように見えることから「糸縒鯛(イトヨリダイ)」と呼ばれるとされる。
伝来
日本近海に古くから分布する海水魚で、琉球列島を除く本州中部以南から東シナ海周辺にかけて広く分布する。
歴史背景
姿が美しく上品な白身魚として、料理店や祝い事の献立に用いられてきた。底びき網や延縄などで漁獲され、地域によっては練り製品(すり身)原料にも利用される。
備考
別名にイトヒキ、アカナなどがある。近縁種(ソコイトヨリなど)と混同されることがあるため、腹部の縦帯の有無などで見分ける。味噌漬けなどの加工にもされるが、身がやわらかいので一塩してから扱うと形が保ちやすい。
日本語キーワード:イトヨリダイ 鮮魚 1尾/イトヨリ まるごと 背景白/イトヨリダイ 体側 黄色 縦帯/イトヨリダイ 尾びれ 糸状/イトヨリダイ(糸縒鯛)魚体 正面
英語キーワード:Golden threadfin bream whole fish/Nemipterus virgatus whole/Itoyoridai fish whole/Threadfin bream pink yellow stripes/Golden threadfin bream tail filament
検索時の注意点:料理(塩焼き・煮付け・刺身・グラタン等)や切り身写真を除外し、魚体全体が写るものを優先する。近縁のソコイトヨリ等の“threadfin bream”が混ざりやすいので、可能なら学名(Nemipterus virgatus)併記で検索し、体側の黄色縦帯と尾びれ上葉の糸状伸長が確認できる写真を選ぶ。
